カメラの大林オンラインマガジン プロ写真家レビュー! 写真家 阿部秀之 ✕ ニコン ZR
写真・文:阿部秀之/編集:合同会社PCT
静止画も動画も実力十分!コンデジの親分みたいなカメラ
カメラ業界では、「アベっち」でおなじみ。撮影はもちろん技術的な解説もおまかせの写真家 阿部秀之さんによるニコンZR実写レビュー記事をお届けします!
- 阿部秀之(あべ・ひでゆき)
- 東京生まれ。1986年からフリー。ヨーロッパ、アジア、さまざまな国で街の風情を撮る。フィルムからデジタル、光学まで幅広い知識がある。コロナ禍で旅行ができる素晴らしさを再確認。1年間の半分は旅行するライフスタイルに切り替えた。旅先で新製品のテストをするのは大きな楽しみになっている。 ニッコールクラブ会報誌に「アベっちの使った!撮った!」を連載中。 第3回カメラグランプリ(1986年)から選考委員を歴任。
- ニコンイメージングジャパン公式チャンネル
目次
前置きがちょっと長くなります。……はじめに
昨年2025年10月24日にニコンZRが発売された。ニコンが新たに展開するシネマカメラシリーズ「Z CINEMA」の第一号機になる。発表されたときはシネマカメラという名称のおかげで動画専用機だと思った人も多かったようだ。あちこちでニコンユーザーと会うと「ZRは静止画は撮れないのですか?」と質問された。もちろん静止画が撮れる。ベースになったのはZ6Ⅲなので、ほぼ同等の画質が得られる。イメージセンサーの有効画素数は2450万画素と抑え目なので高感度に強い。
大きく異なる点として、シャッターがある。Z6Ⅲは電子制御上下走行式フォーカルプレンシャッターも搭載していたが、ZRは電子シャッターのみになる。動体を撮影する場合は、Z6Ⅲを電子シャッターで使用したときと同等のローリング歪みが発生するのは覚えておきたい。もっとも大きく気になるレベルではないけど。
自慢するわけではないけど、アベはカメラの大林でZRを買った。予約したら発売日にきっちり届いたのが嬉しかった! 大人げないのだけど、発売日の10月24日は誕生日だった。この先カメラを何台買うかわからないけど、発売日が自分の誕生日なんてカメラはもうないと思ったのも決め手になった。自分で自分にプレゼントってやつだ。
さすがに大阪まで引き取りには行かれないので、東京へ送ってもらった。そのとき梱包の素晴らしさに大感激。それでイベントで一日店長を担当したときに梱包の現場をレポートさせてもらったわけ。まだ見ていない人はぜひご覧ください。(https://www.youtube.com/watch?v=mOvl5o4icx4&t=2s)
新製品はどこで買っても同じだろうと思っていたけど、宅配の段ボールを開けたときの気持ちは変わる。真心って段ボールに詰めて送れるんですよ。
ところでニコンが新たにシネマカメラシリーズ「Z CINEMA」と打って出たところに本気度を感じる。ニコンはZ9で他社の業務用のムービーカメラと遜色ない高性能&高機能を実現した。ところが後追いのニコンがムービー業界に認めてもらうには、それだけでは足りないようだ。ソニーはFXシネマカメラシリーズで業界をリード。キヤノンも「Cinema EOS」で立ち向かっている。デジタル一眼でムービーが優秀ではなく、ムービーが主体のカメラが必要だと痛感したはずだ。それがZRの誕生の元になっている。
そしてもうひとつニコンは、そのZ9でアメリカRED社から、特定の機能が自社の特許を侵害したと訴訟を起こされてしまう。REDは業務用デジタルシネマカメラを開発し、市場をリードしているプロ集団のような会社だ。すでに多くのハリウッド作品の撮影に使用された実績がある。ニコンはこの問題を解決するためにREDの技術を解析し、その素晴らしさと将来性を知る。そして裁判で戦うよりもREDと仲良くする、つまり買収する方が今後に有益だと判断した。たぶんそう。REDもレンズは作っていないのでニコンのZマウントレンズには大いに魅力を感じていたはずだ。ニコンがREDを8500万ドル(約131億6700万円)で買収したことは、2024年のビッグニュースになった。この買収は、ニコンにとってビデオ市場への大きな一歩となり、「Z CINEMA」を生み出すことにつながった。
さて、ここから本題、まずは外観をチェック
ZRはこれまでのZシリーズとは、使い勝手が大きく異なる。まず電子ビューファインダー(EVF)がない。撮影はすべて背面の画像モニターで行う。もちろん撮影した画像の確認も。長年ファインダーのあるカメラを使ってきた人には違和感があるかもしれない。
当然、カメラの構え方も異なる。両手を前に出したスタイルになるのでファインダーをのぞくときよりもブレそうな気がする。それとアベだけかもしらないが、カメラをきっちり水平に構えられなくて変なパース(パースペクティブ)が付いてしまう。これは練習で克服したい。
ボディは寸法(幅×高さ×奥行き)約134×80.5×49mm・質量 約630g(バッテリー、カード含む)と適度が大きさとボリュームがあり掴みにくいということはない。それでも別売のSmallRig スモールリグ Nikon ZR用 L型プレート シリコンハンドル付き SR5466は、望遠レンズを使うときなどグリップが良くなるので買っておきたい。
借り物でなくアベの自前のZR。普段使いは携帯性に優れたZ 26mm f/2.8。ホットシューにはND SmallRig ウィンドマフ 3859を装着。音のことを思ってのこともあるが、モフモフの触り心地がよいのも気に入っている。
ボディー内手ブレ補正はイメージセンサーシフト方式5軸補正。VRレンズ使用時には、レンズ内手ブレ補正が組み合わされて機能する。慣れてしまえば特にブレやすいとは感じない。
動画モデルは冷却ファンを搭載したモデルが多いが、ボディが大型化するのとファンの回転音が問題になる。ZRはファンレスだ。となると放熱性能が気になるが、2026年1月27日のファームウェアVer.1.10で動画の連続録画可能時間をこれまでの125分から最長360分(6時間)へと大幅に延長した。これはスゴイ! 長時間撮影しても熱くなった記憶はない。インタビューやコンサート、イベントの記録など、長時間カメラを使い続けなければならない場合も、安心して撮影を継続できる。
背面モニターのカバー部には「Nikon」のロゴとともに「RED」のロゴも刻印してある。これにソソラレル。画像モニターはバリアングル式4.0型のTFT液晶で大きく視認性は高い。これだけ大きいと老眼には有利だ。画像モニターのアクセプト比は16:10。一般に動画撮影は16:9で行われるために、使わない下部に撮影情報を表示している。うん、素晴らしい。さすがに晴天で光が直接当たるようなときは見えにくくなる。だが、最大8段明るくすることができる。この操作は画像モニターの右下をタッチするとアシスト表示が開き、素早く設定できる。明るくするとバッテリーの消耗が大きくなるので撮影を終えたら忘れずに元に戻したい。
1.フォーカスピーキング表示2.ガイドライン3.水準器4.ヒストグラム5.タッチシャッターの設定6.画面情報の自動回転7.モニターの明るさ
静止画モードでは、画像モニターの明るさもタッチ操作で変更できる。
モニターの明るさを上げるときも画像モニターをタッチしたが、カメラの設定を変更するときは、画像モニターを指でタッチして操作するケースが増えた。これは独立した(物理ボタン)、一般的な言葉だと(押しボタン)が少なくなったことが理由だ。これまでのニコンの一眼レフ、ミラーレスZとも操作系と大きく異なる点だ。
主な操作部は、トップカバー左に電源スイッチ。ホットシューの右側にファンクションボタンが3つ。工場出荷時は、Fn1/露出補正、Fn2/撮影モード、Fn3/DISPが登録されているもちろん好みに合わせて変更することができる。3つのボタンの前は静止画/動画セレクター。PHOTOとVIDEOとなっているが、なぜVIEDOをCINEMAにしなかったのだろう。シネマカメラシリーズ「Z CINEMA」なのに残念だ。どこかの用品メーカーが上に貼るシールを発売してくれないだろうか。絶対に買います!
トップカバー。シンプルですっきり。トップカバー左に電源スイッチ。モフモフの右側にファンクションボタンが3つ。3つのボタンの前は静止画/動画セレクター。VIDEOでなくCINEMAにしてほしかった。
シャッターボタンは、動画のRECボタンとしても機能する。これまでは動画ボタンは別に設けられていて中央にオレンジ色の点があったが、ZRでは共用する。名称もシャッター/RECボタンになった。外周には、左右に動くレバーがある。画像の拡大縮小を行うズームレバーになっている。ニコンがずっと電源スイッチにしていたレバーだ。なのでつい電源を入れようと思ってこのレバーを操作してしまう。今も他のニコンカメラも使うから混同する。これは慣れてからも慌てると間違える。
背面は画像モニターの右横には、上からマルチセレクター(メニュー項目の設定)、メニューアクセスボタン、再生ボタンが並ぶ。マルチセレクターは、長年に渡ってニコンが採用してきたものだが、ZRのは操作がタイトだ。ポッチと押しても真上から垂直でないと左右にズレた項目に入ってしまう。何回かやり直すこともある。ぜひ改善してほしい。正面はマウント右にレンズ着脱ボタン、その下にあるRECボタンがある。この位置のボタンはついつい指で触れてしまうことがある。同感と思う人は好みに応じて変更したい。
ZRの「R」にある。RはアメリカのRED社のRだ。背面モニターのカバー部には「Nikon」のロゴとともに「RED」のロゴも刻印してある。
AFはZ6Ⅲと同等でとても優秀だ。ニコン独自のディープラーニングを活用したAI技術による高度な被写体検出を採用し、人物(顔、瞳、頭部、胴体)、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車の9種類の被写体を検出、追尾できる。 被写体検出の「オート」機能を使用すると、メニューで被写体の種類を切り換える手間なく、画面内の被写体を的確に検出してピントを合わせてくれる。
さらに3D-トラッキング(静止画モードのみ)やオートエリアAF、ワイドエリアAF、ターゲット追尾AF(動画モードのみ)など、さまざまなAFエリアモードを搭載。 動画撮影から静止画撮影に切り換えても一貫して信頼性の高いAF性能を維持。あらゆるシーンでフォーカスの遅延などによる撮影の失敗を防げる。
さて、往年のニコンユーザーからは、動画は録らないから力を入れなくてもいいという声も聞こえる。気持ちはわかるが、今の時代にDfのような動画なしのデジタルカメラを作ったら悲惨な結果に終るだろう。動画に力を入れなければ、この先ニコンであろうとカメラメーカーとしては存続できない。ZRは動画を録らなくても、スチルカメラとしても十分な魅力がある。動画機能は邪魔になるわけでもないから液晶モニターが大きな、コンデジの親分みたいなカメラとして受け入れたらいいだろう。
【スチル編】実写インプレッション〜ベトナム ホーチミン&ダラット
【共通撮影データ】Nikon(ニコン)ZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
ZRを購入してちょうど1ヵ月経った頃にベトナムに行った。ZRの操作には慣れてきたがファインダーなしの撮影はなかなか慣れない。鳥かごがブラブラ揺れるのでピントが合うかシャープに撮れるか心配したけど、ZRのAFはちゃんと鶏を検出してくれた。鶏の目には鳥かごの格子が被っているけどピントは目に合っている。さすが!
50mmで撮影・絞りF5.6・1/180秒・ISO180・WB自然光オート・JPEG
今回のベトナム旅行のメインレンズは、Z 24-70mm f/2.8 S II。従来モデルと比較すると約130gも軽く約675gしかない。他社も含めて同クラスのズームレンズとして世界最軽量だ。ZRとの組み合わせはとてもよく、1日中持ち歩いても疲れることはなかった。写真は24mm時。焼いた鶏をフォーの上にのせて出してくれる店。
24mmで撮影・絞りF4・1/25秒・ISO250・WBオート・JPEG
同じシーンの57mm時。ウィンドウ越しの撮影だが、質感はよく再現されている。拡大すると正に鳥肌が見える。手ブレ補正はとてもよく効いていて安心して撮影できる。
57mmで撮影・絞りF4・1/65秒・ISO560・WBオート・JPEG
フランス統治の名残だろうか、ホーチミンには本格的なフランス料理店が多い。写真はアベがよく行く48 BISTROの前菜。蟹肉と生牡蠣をミックスしてその上にアボガドのスライスをのせている。Z 24-70mm f/2.8 S IIは最短撮影距離が短い。写真は70mm時で0.33mまで近寄れる。
70mmで撮影・絞りF4・1/80秒・ISO2000・WBオート(白を優先する)・JPEG
もう1点クローズアップ。写真は約50mm時で最短撮影距離は約0.3m。ネイルサロンの見本。画面の均一性はとても高く隅々までしっかり再現されている。これだけ描写がしっかりしていると、安心して使える。
50mmで撮影・絞りF4・1/125秒・ISO100・WBオート・JPEG
EVFをのぞくと集中できる反面、周囲が見えない。画像モニターを見ての撮影は、まだ不慣れだけれど周囲が見えるのでつぎに起きることの予想もできてスナップには都合がいい。画面左からカラフルな服の女性が歩いて来るのがわかったので待ってから撮影した。
45mmで撮影・絞りF3.2・1/25秒・+0.3EV補正・ISO640・WBオート・JPEG
12月といってもホーチミンは日中は30℃を軽く超える。陽射しも強い。夕方からは涼しい風が吹いてくる。なので写真散歩はどうしても夜になる。なんとも雰囲気がよく味わいがある建物。Z 24-70mm f/2.8 S IIは素晴らしい描写力で、隅々までいま目の前にあるのかと思うぐらいきっちり再現してくれた。
24mmで撮影・絞りF2.8・1/25秒・ISO900・WBオート・JPEG
ピクチャーコントロール:左)スタンダート 右)ピクチャーコントロール:CineBias_RED
ピクチャーコントロールにはREDが監修した「CineBias_RED」が採用されている。動画ばかりでなく静止画にも使える。彩度もコントラストも抑え目で映画のワンシーンのような再現になる。RAWで撮影しておけば、現像のときに設定を変更することもできる。スタンダートと比較をしてみよう。
(共通)70mmで撮影・絞りF2.8・1/80秒・+0.3EV補正・ISO2800・WBオート・JPEG
ピクチャーコントロール:左)スタンダート 右)ピクチャーコントロール:Heartwarming_Yoheis
ピクチャーコントロールは、あらかじめカメラに搭載されているものだけでなく、Nikon Imaging Cloudを利用すると追加でダウンロードすることも可能だ。ニコンではイメージングレシピと呼んでいる。すでに内外60名以上の作家が名を連ねている。アベが一日店長のときに対談した澤村洋兵さんの Heartwarming_Yoheisを使ってみた。かなりシブイ仕上がりになる。ちょっと明るめに写してもらった方がいいときがあると記されていた。
(共通)70mmで撮影・絞りF2.8・1/80秒・ISO900・WBオート・JPEG
ニコンZRのカンタン動画撮影術はコレだ!
ただ、五十の手習いというか、これを機会に動画を録ってみるのも面白いと思う。アベも普段は動画は録らないが、ZRでREDが味わえるなら動画、いやシネマを録ってみたい思った。先日、東京でもかなり雪が降った。降る雪を撮ったら白いゴミが撒かれたように写った人もいるだろう。動画ならしんしんと降るさまが残せるのだ。なにも映画を録ろうというわけではない。身の回りの記録をしたいだけだ。
REDの素晴らしさは知っていたが、高価な上に使いこなす腕もないので生涯縁のない製品だと思っていた。すでにREDからZマウントを採用した製品が2機種発売されている。「KOMODO-X Z Mount」と「V-RAPTOR [X] Z Mount」だ。安価な方で152万1,300円。高価な方は634万400円となかなかの価格である。これには手を出しようがない。ところがZRはカメラの大林では¥269,280(税込)と求めやすい。それでいてREDの機材と同じ色味やワークフローを手軽に再現できる。
ZRにはREDとの共同開発により生まれた専用のユーザーセッティング「シネマティック動画」モードが搭載された。撮って出しで映画のような階調豊かな画づくりを得られる。望むなら静止画撮影にも使用できる。
本当にこれから始めようという人向けにもっとも簡単でREDが味わえる使い方を具体的に記しておく。まずトップカバーにある動画セレクターをVIDEOにする。Fn2/撮影モードボタンを押したらコマンドをダイヤルを右に回す。ユーザーセッティングモード4つが表示される。ユーザーセッティングといってもデフォルトは、4つが設定されている。
U1:Cinematic videoを選択。撮って出しで映画のような階調豊かな画づくりになる。これをメインにすればいい。ピクチャーコントロールは「Ci neBias_RED」に設定される。これだけでももうREDを活かしたシネマが録れるのだが、ひとつやっておいてほしいことがある。画像モニターの下部「Mcine」と表示された右隣の項目だ。これはシャッターアングルといって動画のシャッター速度を表している。これをメインコマンドダイヤルで「180°」に設定してもらいたい。180°が再生したときに自然な見え方になる。明るすぎてならないときはNDフィルターを使うことになるが、そのときは可変式NDをススメル。
動画モード時、シャッターアングルも180°に設定すると、180°再生時。カクカクしたりせずに自然な見え方になる。
U2:Slow-motion videoを選択すると再生速度が4分の1になるスローモーション動画が録れる。Cinematic videoとSlow-motion video。この2つの切り替えだけで雰囲気はREDが味わえる。4倍のスローモーン動画はかなり本格的だ。楽しくて一時期はスローモーションばかり録っていた。スローモーションのときもシャッターアングルは180°がいい。
U3とU4は静止画用のユーザーセッティングなので詳しくは書かないが、なかなか面白い。
U3Portraitは、人物にはしっかりピントが合い、背景がしっかりぼけたポートレートが撮れる。ピクチャーコントロールは、リッチトーンポートレート、美肌効果は標準が設定される。
U4のStarscape photoで天の川を撮影する場合に適した露出が設定される静止画モード。
かすみ除去モードは、する(連続)が設定される。Fn1ボタンは、素早く星空にピントを合わせることができるように無限フォーカス位置の呼び出しが割り当てられている。なかなか遊び心がある設定だ。もちろんこれらはすべて亡き者にして自分の好みの撮影を登録できる。
さて、元々ピクチャーコントロールには、オート、スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクロームなどどいったメニューが搭載されている。動画だけでなく静止画にも対応する。さらにひと手間かける気があるのなら、REDが監修した9種類のイメージングレシピをNikon Imaging Cloudからダウンロードし、カメラに登録して撮影できる。 レシピはニコンとREDが共同で開発。 精密に調整したシネマティックな仕上がりだ。
初期設定でC-1にフレキシブルカラーで調整した[CineBias_RED]が登録済みで、これを使うだけでもREDらしいシブイ色とトーンになる。
さらにニコンおすすめのクリエイターレシピから好みの作家を選んでカメラ内に保存できる。ニコンでは、憧れの表現に挑戦できるクリエイターレシピと宣伝している。参加クリエイターには、アベが一日店長のときに対談した澤村洋兵さんの名前もある。もちろんアベはヨウヘイレシピを保存している。これに選ばれるとはやったね、洋兵。
まとめ
いかがだろうか。このくらいまでなら動画初心者でもラクラクやってのけられるだろう。
もちろんこの先には、RAW動画があって、そこからがREDの本領発揮になるのだが、慌てることはない。五十の手習いなのだからじっくりやっていこう。
最後にひとつ注意してほしいのは、メモリーカードだ。ZRはCFexpress Type B カードとマイクロSDカードが使えるが、本気で使うならCFexpressになる。カメラと一緒にメモリーカードも追加しようというなら、ニコンのホームページから、ZR に使用できるメモリーカード(CFexpress カード/XQD カード/microSD カード)についてを参照するといいだろう。
https://nij.nikon.com/support/faq/products/article?articleNo=000066993
繰り返して使うときは、毎回物理フォーマットを行うこと。消去だけだと動画はエラーが出やすい。ここだけは注意したい。
いかがだったろうか。ZRはシネマカメラだが、静止画撮影に使っても十分にいける。もしお望みとあれば、動画にもチャレンジできる。アベはほんの3ヵ月ちょっとだけど、けっこう勉強した。新しいことを覚えるのは、いくつになっても楽しい。五十の手習いとはよく言ったものだと感心している。それでは、また!
【ムービー編】実写インプレッション〜ベトナム ホーチミン&ダラット
【共通撮影データ】Nikon(ニコン)ZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
ZRを購入して1か月間は動画ばかり録っていた。静止画を撮ったのはベトナムに行ってからだ。きっとうちのZRは自分は動画しか録れないと思っていたと思う。カメラが届いた翌日に録った動画がコレ。ユーザーセッティングのU2:Slow-motion videoだ。4倍のスローモーションの出来ばえが気に入って、会う人会う人、録らせてもらった。いまも録っています。
ニコンZR・NIKKOR Z 26mm f/2.8
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カメラの大林の一日店長収録のときも、澤村洋兵さんを録らせてもらった。彼もいい表情をするなぁ。一見こわもてなんだけど、チャーミングな人だ。
ニコンZR・NIKKOR Z 26mm f/2.8
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ホーチミンを散歩していたら、中学生ぐらいの子供たちがダンスのような体操を始めた。急だったので慌てながら録画スタート。やはり4倍スローモーションは面白い。色が落ち着いているのは、ピクチャーコントロールでCi neBias_REDを設定しているから。
ニコンZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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よく行くうちの近所のイタリアンレストラン。昼飲みができるので気に入っている。スパークリングワインを5回ぐらいお代わりして、毎回録らせてもらって、一番写りがいいのがコレ。若い人に見せたらエモいと言ってもらったエモいは「emotional(エモーショナル)」の略だそうだ。
ニコンZR・NIKKOR Z 26mm f/2.8
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しつこいけどまた4倍のスローモーション。ホーチミンにある日本の焼き肉屋さん。五反田のミート矢澤の経営。スローモーションには独特のシズル感があって、やめられなくなっている。レンズはNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II。さすがに油とびを考慮して保護フィルターを使用した。
ニコンZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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何度も練習しているのが、録画中にピントを合わせること。静止画はシャッターボタン半押しでAFが作動するように設定している人がほとんどだろう。でも、動画はピントが合うさまが演出のひとつになる。そこでFn1/露出補正をAF-ONに変更。自分のタイミングでピントを合わせている。
ニコンZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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タテ位置動画もたくさん録っている。はじめは動画をタテ位置で録ることに違和感があったが、いま慣れてしまった。スマホで映像を撮り始めた人は、デフォルトがタテだからなんとも思わないと思うが。落ち着いたトーンで白飛びしていないのはユーザーセッティングでU1:Cinematic videoを選択しているからだ。自動的にピクチャーコントロールでCi neBias_REDが設定される。
ニコンZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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ホーチミン市立博物館はフランス統治を感じさせる建物。特に1階と2階をつなぐ階段が美しい。アベもここでモデル撮影をさせてもらったことがあるが、いまは大人気スポットになっていて若い人たちで賑わっている。ベトナム人って写真、動画好きですね。
ニコンZR・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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