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カメラの大林オンラインマガジン プロ写真家レビュー! 写真家 茂手木秀行 × 星空写真の撮り方(フィルター活用編)

写真・文:茂手木秀行/編集:合同会社PCT

フィルターを活用して星景写真を楽しもう

今回は夜景写真の撮り方を、フィルターの活用方法を中心に、写真家 茂手木秀行さんに解説いただきました。アプリの紹介から双眼鏡の紹介、フィルターの紹介まで、作例たっぷりでお届けします。

茂手木秀行
1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。料理や男性ファッションの撮影などを担当。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。現在は主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。

星空への思い

双眼鏡で星空散策。何度みても見飽きないのが星空の楽しいところ。

中学校で天文部に入って以来なので天文趣味はそろそろ50年。成人してからも足繁く星がよく見える場所や天文台、プラネタリウムに通いました。友人と出かけた冬山や林道の奥で見上げた星空が良い思い出として今も懐かしく思い出されます。近年は東京から九十九里に拠点を移しましたが、山梨には友人と共同の天体観測所があるので、九十九里と山梨を行ったり来たりしています。コロナ以降は山梨でも九十九里でも星景写真を撮りに来る人も増えていて、人気スポットになっている場所もあります。

写真を仕事にするようになってからも随分と経ちますが、その間に思うことは、写真にとって大切なのは被写体をよく知ることです。いろんな写真の分野がありますが、どれも一緒ですね。これから星景写真を始める方には、まずは写真のことは忘れて星空をゆっくりと見上げ、夜の時間を楽しんでほしいと思います。これ、僕の反省なんですよ、中学高校の頃は星の写真を撮るのに夢中になりすぎて、星そのものを見ていませんでした笑 もっとあの頃の星空を見ておけば良かったと思います。今よりもずっと綺麗な夜空が広がっていたんですから。

星空を知るアプリ

さて星を見るにしてもただ見上げるだけでなく、星座や明るい星、星雲星団を知ると夜空を見上げることがもっと楽しくなります。そこで、おすすめは星空シミュレーションアプリと双眼鏡です。

アンドロイド版
https://tinyurl.com/2clpsfz5

まずはアプリから紹介しましょう。断然おすすめはStellarium Mobileです。iPhone版、Android版だけでなく、PC、Macにも対応していて、無料です。モーションセンサーに対応していてスマホを向けた方向の星座を強調表示してくれたり、星の名前や星雲星団の位置を教えてくれるほか、星座や神話にまつわる話を知ることができます。読み物としても面白いですよ。ちょっとこつが必要ですが、撮影画角を表示することができるので、日付や位置を入力すれば、任意の時間と場所での撮影計画をたてることができるのです。ただし、撮影画角の表示については、パソコン版では無料でつかえますが、スマホ版では有料機能になりますので注意してください。

iOS版の画面。iPhoneを夜空に向けるとその方向にある星座の絵と並びが表示される。

パソコン版はこちら。https://stellarium.org/ja/

赤枠内にある自分のOSのアイコンをクリックするとダウンロードが始まるほか、Webブラウザでの表示も可能

スマホホルダーを利用してカメラに取り付けると、カメラを向けた方向の星座と星がわかります。そのまま、カメラのライブビューを拡大すれば簡易の天体望遠鏡になって、とても楽しいものです。レンズは単焦点の明るいレンズ、24ミリから35ミリくらいがおすすめです。

僕が使っているスマホホルダー。なにかのおまけでついてきたもの。
買うならこういうものが良いかも。https://tinyurl.com/23mwywmc

こんなふうにカメラのシューに取り付けます。

使ってる様子を動画にしましたので、時間のあるときご覧ください

双眼鏡を友に

そしてもう一つ、双眼鏡を手に入れてください。やはり星空は肉眼で見てこそですが、双眼鏡は肉眼の能力を拡大してくれるものです。双眼鏡選びで大切なことは、性能は倍率では無いという点です。星を見るためには明るさが大事です。製品名を見ると7×50とか8×30とかなっていますよね。これは倍率かけるレンズの口径を表しています。双眼鏡の明るさはひとみ径という数値が指標になるんですが、口径÷倍率です。7×50の双眼鏡なら50÷7でおよそ7ミリ。8×30双眼鏡ならおよそ4ミリになります。星空を眺める双眼鏡では最低4ミリ、可能であれば5ミリ以上です。ひとみ径が4ミリあれば夜空の明るさは肉眼にちかく、それでいて星がしっかり拡大されている様を見ることができます。5ミリ以上であれば、肉眼よりも夜空を明るく感じることでしょう。ひとみ径が大きい双眼鏡はレンズも大きくなるので、全体がおおきくなってしまいますので、星景撮影にお供する双眼鏡としてはまずは8×30クラスが適当だと思います。

双眼鏡は楽しむだけではありません。星景写真における主要被写体は、星座、明るい星の並び(アステリズム)、彗星などです。また風景と共にあってこそですので、地平線近くの星を狙うこともしばしばです。そんな時にいち早く目的の星を見つけるのに双眼鏡が役にたつのです。また、赤道儀を使う際には北極星を探さねばなりませんが、その際にも役にたちます。楽しみだけでなく、実用性もかねた道具なのです。

Nikon MONARCH M7 8X30。
Z8と比べるとこれくらいの大きさ。ほかにもいっぱい双眼鏡をもっているんですが撮影の時に持っていくのはいつもこれ。これより大きいとカメラバックに入らなかったり。

「おすすめ双眼鏡」
Nikon MONARCH M7 8X30
ご購入はこちらから

KENKO Avantar 8X32
https://tinyurl.com/24ya6ccf

夜空を美しく

さて本題、星景写真向けのフィルターのお話をしましょう。星景写真には特有の問題がありますがご存知でしょうか。

まず1番目、光害とよばれるのですが、市街光が夜空に反映して星が写りにくくなる。2番目、明るい星と暗い星の差がわかりにくく、星座が辿れない。3番目、正確なピント合わせがむずかしい。以上3点が主な課題ですが、それぞれを解決するフィルターがケンコーから発売されています。他社からも同様のフィルターはでているのですが、イチオシはケンコー製品です。ケンコーは1970年頃から今でいう星景撮影向けの小型赤道儀を扱っており、星景写真に造詣の深いスタッフの揃った会社なのです。僕も協力しています。

それでは1番目、光害についてです。これを抑えるフィルターがStarry Nightです。光害は押し並べて全ての市街光が原因になりますが、そのなかでも特に写真にとって有害なのは水銀灯とナトリウムランプです。水銀灯は夜空を緑色にかぶらせる原因になりますし、ナトリウムランプはオレンジ色に被らせる原因になります。ナトリウムランプは高速道路などに設置されていますね。これらの光を抑えつつ、空に夜空らしい青みを加えてくれるフィルターなのです。

さて、夜空は何色でしょうか。肉眼では暗く黒く見えますが、日中の青空が酸素分子でのレイリー散乱ですから、夜空も青空と同じと考えてよいでしょう。そのような夜空らしい青い空が再現されます。このフィルターを使うときはカメラのホワイトバランスを太陽光もしくは晴天に設定することがおすすめです。なお、このフィルターは露出倍数が1/3となるので、露光時間を1/3段長くするとフィルターなしとおなじ露光になります。

フィルターなし
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・5秒・ISO4000・WB晴天

Starry Night
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・6秒・ISO4000・WB晴天

フィルターなしでは夜空の半分近くまでナトリウムランプによるオレンジ色の光が届いているが、Starry Nightをつかうと、大半の部分でオレンジ色が抑えられるとともに、夜空らしい青みのある色合いに再現されている

星を強調する

2番目の星の明るさの差がわかりにくい問題です。これ、実はデジタルならではの問題なのです。フイルムにはイラジエーションという現象がありました。フイルムに結像した星の光がフイルムの裏面で反射したり、感材粒子によって散乱されて、本来の像のまわりも感光させるのです。これによってフイルムに写る星の明るさの差が強調されたので、とくに何かをする必要はありませんでした。しかしデジタルカメラのセンサーではこのような現象が全く起こらないわけではないのですが影響が少ないのです。また、レンズの性能もフイルム時代より格段にあがって、シャープな点像を結ぶがゆえ、星の明るさの差がわかりにくくなってしまっているのです。レンズの進歩は大変にありがたいものですが、意外なところに影響があったという所ですね。そこで、フイルムのように星の明るさの差を再現してくれるフィルターがPROSOFTON Clearです。他社からも同様のフィルターがでていますが、もっともフイルムの星空再現に近いのがPROSOFTON Clearなのです。これは好みの差でとはなりますが、まずはPROSOFTON Clearを試してみることをお勧めします。

PROSOFTON Clearでは空が暗い場所で肉眼で星を見た感じに近く、星を見慣れた人にとっては自然な印象の写真になるのです。

フィルターなしでは夜空の半分近くまでナトリウムランプによるオレンジ色の光が届いているが、Starry Nightをつかうと、大半の部分でオレンジ色が抑えられるとともに、夜空らしい青みのある色合いに再現されている

フィルターなし
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・5秒・ISO4000・WB晴天

PROSOFTON Clear
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・5秒・ISO4000・WB晴天

フィルターなしでは明るい星が一つだけ目立っているがこれは木星だ。冬の夜空はオリオン座、おおいぬ座、おうし座があり一等星がおおく華やかなはずだが一等星がめだっていない。PROSOFTON Clearをつかうとこれら一等星が目立ち、華やかな印象となる。

一枚ですべてに

ここでもう一枚、フィルターを紹介しておきます。上記のStarry NightとPROSOFTON Clear双方の効果が欲しい場合はフィルターを二枚重ねにしなければなりません。2枚重ね程度なら解像感やフレアなどにはほとんど影響しませせんが、15ミリなど超広角レンズではフィルター枠のケラレが発生してしまうことがあります。そこで、上記2種のフィルターの効果を1枚にまとめたのがSTARRYNAIGHT PROSOFTONです。星景写真のみならばこの一枚で解決ですね。しかしながら、星景写真だけでなく都市夜景もよく撮る人は別々にするのがおすすめです。PROSOFTON Clearは星だけでなく夜景に写る街灯の光もぼかしてしまいます。

フィルターなし
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・5秒・ISO4000・WB晴天

STARRYNAIGHT PROSOFTON
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・6秒・ISO4000・WB晴天

Starry NightとPROSOFTON Clearの2枚をあわせた効果は一目瞭然だ。色合いもあいまって撮影時実際に見た夜空の印象に近い再現となっている。

精密なピントを手軽に

3番目はピントですがこれを解決するフィルターがあります。ケンコー NIGHT FOCUSです。一般に星景写真でのピントは遠くの風景で合わせると言われますが、じつはそれではシャープなピントにはなりません。いわゆる被写界深度の中にいれることはできるのですが、被写界深度のなかにもピントの推移があります。星景写真、つまり星は点光源であるがゆえ、ジャストのピント位置でなければシャープに写りません。一部の最新デジタルカメラと明るい単焦点レンズの組み合わせではAFでピントを合わせられるものもありますが、広角レンズやズームレンズなどではマニュアルでピントを合わせなければなりません。その時にシャープなピント位置を常にくりかえして合わせるのは至難の業です。そこで、NIGHT FOCUSの出番なのです。NIGHT FOCUSは光の回折現象を利用して客観的に星のピントを合わせるためのフィルターであり、繰り返し何度でも精度良く、かつ手早く星にピントをあわせることができるのです。長く星景写真を楽しんで行きたい方には必須のフィルターと言えます。一点注意ですが、NIGHT FOCUSはピント合わせが終わったら外してください。撮影用のフィルターではなく、ピント合わせにだけ使うフィルターです。

ソニーα7C・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・10秒・ISO1000・WB晴天

NIGHT FOCUSでは精密なピント合わせが素早くできる。上記写真は画面中心部を拡大したもの。3本の光条が星を中心に交差した状態になったところがジャストピントだ。

詳しい使い方はこちらのリンクでどうぞ
https://tinyurl.com/2528mso3
製品
https://tinyurl.com/26y27bv2

ハーフフィルターという選択

もう一点フィルターを紹介しておきましょう。星景写真は風景と星空を同時に撮るものです。すると地上の風景は夜景ということになりますね。そこでの夜景は山や海だけではなく街であることも多いものです。街には必ず街灯や人家の灯りがありますが、ここまで紹介したPRPSOFTONを使うと、星だけでなく街灯や人家のあかりもボケて強調されてしまうことになります。なんともメロウな雰囲気になってしまって、好ましい表現とならないことがあります。そこで、ハーフフィルターという選択があります。角形フィルターである HALF PROSOFTON(A)を使うと星空はボカして星を目立たせ、夜景の灯りはぼかさずそのままに描写することができます。フィルターホルダーも必要になりますし、フィルター自体も高額になりますが、表現のためには一考の価値ある選択です。

全面にPRPSOFTON(A)
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・5秒・ISO4000・WB晴天

地平線を境にHALF PRPSOFTON(A)
ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・5秒・ISO4000・WB晴天

地上の街灯に注目して欲しい。PRPSOFTON(A)では星も街灯もボケているがHALF PRPSOFTON(A)では地上部分の効果をキャンセルできるので、星はボケて強調されたまま街灯はシャープに写っている。

HALF PRPSOFTON(A)は透明でわかりにくいので、ハーフNDをホルダーにセットした。効果のある部分を半分だけ上にかければ良い。

Square Conversion Frame(https://tinyurl.com/27a8hcjj)を使えば円形フィルターもセットできる。

フィルターごとの作例

ここから先は今回紹介したフィルターを使用した作例を見ていただければと思います。

*Starry Night

ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・15秒・ISO4000・WB晴天

LAOWA 15mmは開放でも周辺部の収差は少なく常に開放で使っている。明るいレンズだがいわゆる出目金ではないので、平面のフィルターが使えることが大きなメリット。

ソニーα7C・LAOWA Argus FF II 35mm F0.95・絞りF0.95・6秒・ISO4000・WB晴天

F0.95開放ではそれなりに収差がでてくるのだが、サジコマは少ないので画面が回るような印象にはならないので、撮影対象によってはほとんど気にならない。明るさを活かして動画での撮影も可能だ。

ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・15秒・ISO2500・WB晴天

超広角で近景を活かしたいときはぼかしの入らないStarry Nightが好みだ。

*STARRYNAIGHT PROSOFTON

ソニーFX3・LAOWA Argus FF II 35mm F0.95・絞りF1.4・4秒・ISO4000・WB晴天

湖に沈んでゆくオリオン座。街灯がぼかしの効果を受けているがおとなしめの夜景では気にならない描写だ。

ソニーα7C・SAMYANG AF 24mm F1.8 FE・絞りF2.8・15秒・ISO2000・WBオート

3月になると夜明け前に天の川が見られるようになる。空が白みかけたころに撮ると星も写ってないように見えてしまうが、STARRYNAIGHT PROSOFTONを使えば、しっかりさそり座、いて座の星も見えてくる。

ニコン Z7・LAOWA Argus FF II 35mm F0.95・絞りF2・20秒・ISO4000・WB晴天

赤道儀を使い、たっぷりと長めの露光時間にすると天の川の暗黒星雲によるディテールがしっかりと描写される。STARRYNAIGHT PROSOFTONで強調されたさそり座がはっきりとわかって華を添えている

*PROSOFTON Half

ニコン Z7・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・15秒・ISO4000・WB晴天

赤と青のライトは道路に設置された誘導灯。カメラの直前に強いライトがあるときはPROSOFTON Halfを使えば、ライトも星空も程よい描写が得られる。

ニコン Z7・SAMYANG 35mm F1.4 AS UMC・絞りF2.8・8秒・ISO2500・WB晴天

富士山に沈むオリオン座。この写真が最もPROSOFTON Halfの効果がわかりやすいと思う。街並みの灯りがシャープに描写されていることに注目して欲しい。

ニコン Z7・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・6秒・ISO4000・WB晴天

冬の東天。オリオン座、おうし座、ふたご座が見えている。海に突き出た岩場のディテールを活かしたいので、PROSOFTON Halfを使った。風景を活かす際にも有用なフィルターなのだ。

*PROSOFTON Clear
(この項目での作例は全てRAW現像時に夜空の色合いを青く整えています。 )

ニコン Z8・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・6秒・ISO4000・WB晴天

オリオン座が西に傾く頃、冬の代表的な星座が冬の天の川に沿ってならんでいることがよくわかる。

ニコン Z7・LAOWA 15mm F2 Zero-D LM・絞りF2・25秒・ISO2500・WB晴天

こちらも赤道儀を使ってたっぷりと露光。PROSOFTON Clearは肉眼の印象に近いと述べてきたが、天の川だけは別だ。夏の天の川はデジタルカメラではよく写るのだ。さそり座などの恒星は肉眼の印象どおりだが、天の川は肉眼以上に良く写っている。

ニコン Z8・NIKKOR Z 40mmf/2・絞りF2・10秒・ISO4000・WB晴天

防波堤の先から登ってくるオリオン座。海と星を一緒に撮ることが多いが、荒れた海であっても、長時間露光によって静かな印象になってしまう。この写真からは大きな波の音は聞こえてこないだろう。

今回使っている機材

本稿の作例では違う機材も出てきてしまってますが、目下、僕がよく使っている機材がこちらです。Z NIKKOR 40mmf/2以外はソニー Eマウントです。これは、ニコンZ8以外にソニーα7CやFX-3を使うからで、両方で同じレンズを使うための選択です。Megadapのマウントアダプターを使えばオートフォーカスも作動しますよ。基本的にはZ8とこれら4本のレンズと赤道儀、双眼鏡を小さめのカメラバックに押し込みます。フィルターとホルダー、電池類は同じ大きさのカメラバックに入れています。つまりカメラバック2個作戦です。整理がつきやすいことと現場で不要なものを入れておきやすいことがメリットでしょうか。

最近のズームレンズは高性能で星景写真もOKですが、やはり星景写真には明るい単焦点が好みです。

僕が使っているのはMegadap ETZ21。現行品はETZ21Proです。
https://tinyurl.com/22amduye

レンズキャップに貼ってある白いものは蓄光テープです。夜の現場で無くさないための工夫と同時に、接合方向がわかるので、レンズにも貼っています

Z8とレンズ4本、赤道儀、双眼鏡をかなり無理やり詰め込んでいます。

レンズキャップに貼ってある白いものは蓄光テープです。夜の現場で無くさないための工夫と同時に、接合方向がわかるので、レンズにも貼っています

フィルターは同じサイズの別のバック。ビニールケースなど管理と出し入れがしやすい入れ物に入れ替えています。

おわりに

今回さまざまな機材を紹介しましたが、星景写真はカメラと三脚だけあれば十分楽しめます。まずは、手持ちの機材で撮ってみて、失敗し、あるいは不満がでてきたら機材を増やしてゆくと良いです。今回紹介したフィルター類は最も効果がわかりやすいもののひとつです。最初にものべましたがなによりも被写体を理解することが大切ですので、アプリをつかって星座を調べたり、WikipediaやNASAのホームページなどを散策してみてください。そして、夜の時間、空気感を楽しむことがなぜ星景写真を撮りたいのかという大切な動機になって行きます。夜空をただ見上げなら、ゆっくりと晩酌でもする時間をつくってくださいね。それでは今夜も晴れますように。