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カメラの大林オンラインマガジン プロ写真家レビュー! 川野 恭子 ✕ OM SYSTEM M.ZUIKOレンズ 山を歩く川野恭子が愛用する5本のM.ZUIKOレンズ

写真・文:川野 恭子/編集:合同会社PCT

川野 恭子(かわの きょうこ)
「日常と山」を並行して捉え、自身に潜む遺伝的記憶の可視化を試みた作品制作を行う。ここ数年は山小屋勤務を経験しながら山の歴史・文化に造詣を深めることに努めている。メディアへの写真提供、撮影、執筆、講師、テレビ出演(NHKにっぽん百名山ほか)など、多岐に渡り活動。京都芸術大学通信教育部美術科写真コース非常勤講師。 著書に、写真集『山を探す』(リブロアルテ)、『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)、『yamadori』(私家版)、織田紗織氏との共著『山の辞典』(雷鳥社)など多数。
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はじめに

川野といえば「山を被写体にする写真家」というイメージが定着しているようですが、もともと運動には縁のない人生を送ってきたので、重たい荷物を背負って山を歩く体力はそれほどありません。それでも、自らの足で歩かなければ見ることが出来ない絶景に出会いたいし、絶景を美しく残したいと思っています。その思いを叶えてくれるのが、小型軽量なM.ZUIKOレンズです。

OM SYSTEM OM-5 と今回ご紹介するレンズ。500mlペットボトルと比べると小型軽量なことがわかる。


M.ZUIKOレンズを使用する一番のメリットは、ドリンクホルダーに収まってしまうほど小さいレンズが多いこと、つまり携帯性です。大きくなりがちな望遠ズームレンズでも同様です。

山の撮影においてレンズ交換はストレスフルな作業ですが、ドリンクホルダーをザックのショルダーベルトに装着すると手早くレンズを取り出せるため、撮影意欲を削がれることなく、撮りたい気持ちを保ったまま撮影することができます。

携帯性に優れていながら高画質。そして、防塵・防滴のレンズを選べば山でも安心して持ち歩けるのが嬉しいM.ZUIKOレンズですが、数あるなかで、川野が愛用しているレンズを5本ご紹介したいと思います。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

35mm判換算24mmから90mm相当をカバーする標準ズームレンズです。OM SYSTEMには、広角域から中望遠域をカバーするいくつかの標準ズームレンズがありますが、このレンズを選ぶ理由はPROレンズでありながら特に小型軽量であること、防塵・防滴であること、そしてハーフマクロ撮影が楽しめることが挙げられます。

OM SYSTEM OM-5 にM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO を装着。私の手は小さいけれど、その手で持ってもコンパクト。


つまり、広大な景色も、水滴などのマクロな被写体も、このレンズ一本であらゆる被写体を撮影できるので重宝しています。特に、雨天時のレンズ交換が厳しい状況こそ、真価を発揮するレンズです。

重さはたったの254g、大きさは全長70mm、最大径63.4mmほど。愛用しているOM-5に装着したときのバランスが良いのも気に入っています。


OM SYSTEM OM-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・12mm (35mm判換算24mm相当)で撮影・Aモード(絞りF9.0・1/320秒)・-2.0EV・ISO200・WB:曇天・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid+3 Sh+3・カラークリエーター:COLOR±0 VIVID+1


会津駒ヶ岳の湿原で撮影しました。ワタスゲの綿毛を驚くほど繊細に描写しています。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」はすべての焦点域で高い解像力を発揮してくれるので、山の景色を雄大かつ繊細に残すことができます。また、逆光耐性もあるので、コントラストの低下を防いでくれます。山では朝夕の撮影も楽しみのひとつ。ドラマチックな瞬間を美しく残せるのは嬉しいですよね。


OM SYSTEM OM-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・45mm(35mm判換算90mm相当)で撮影・Aモード(絞りF10・1/80秒)・-0.7EV・ISO800・WB:4500K・アートフィルター:ポップアートII


「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」の魅力のひとつは、ハーフマクロ撮影が楽しめることです。ズーム全域で最大撮影倍率0.5倍相当(35mm判換算)なので、広角側なら景色を入れたり、望遠側なら没入感を演出しながら近接撮影することができます。この作品は望遠側で撮影していますが、苔の大草原に入り込んだような気分になりませんか?苔の繊細な質感だけでなく、湿度も伝わってきますよね。ちなみに、最短撮影距離は広角端で0.12メートル、望遠端で0.23メートルまで近寄れます。


OM SYSTEM OM-D E-M5 MarkIII・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・45mm(35mm判換算90mm相当)・Aモード(絞りF8.0・1/200秒)・+0.3EV・ISO200・WB:6000K・-1STEP・ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0 Mid-2 Sh+5・アートフィルター:ポップアートII


こちらは黒部五郎岳。雨予報の中、山道を歩いていると、雲間から差し込んだ光が山頂を照らし始めました。その瞬間を逃すわけにはいかないと、すかさずシャッターを切りました。このレンズは35mm判換算で90mm相当までカバーしているため、印象的な部分だけを切り取ることもできます。


OM SYSTEM OM-D E-M5 MarkIII・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・45mm(35mm判換算90mm相当)で撮影・Aモード(絞りF5.6・1/80秒)・ISO250・WB:晴天・カラークリエーター:COLOR±0 VIVID+1


広角端から望遠端まで、ズーム全域で開放絞り値F4.0での撮影が可能です。F4.0だと、ボケ具合に不安を感じる方も多いかもしれませんが、レンズワーク次第で背景をぼかすことは可能です。そのためにはふたつのポイントがあります。ひとつめは被写体にしっかり寄ること。ふたつめは望遠側で撮影することです。作例では、F5.6で撮影していますが、背景がしっかりぼけていることがわかりますね。


M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO

このレンズは、開放絞り値がF1.4と明るいにもかかわらず、前述の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」よりも小型軽量なので、山で少しでも重量を軽くしたい場合に重宝します。重さは247gで、全長は61.7mm、最大径は63.4mmほどです。

仕様が近いレンズに「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」があります。焦点距離は35mm判換算で50mm相当なので、山の中で景色を切り取ろうとすると少し狭く感じます。一方、「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」は35mm判換算で40mm相当なので、私的にはこちらの方が目で見た画角に近く、山の景色も違和感なく撮影できます。

広くも撮れるし、ぼかせるし、軽い。それがこのレンズの魅力です。

OM SYSTEM 0M-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO・20mm (35mm判換算40mm相当)で撮影・Aモード(絞りF8.0・1/320秒)・-0.3EV・ISO200・WB:晴天・+3STEP(R) +1STEP(G)・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid+2 Sh±0・アートフィルター:ポップアートII


太郎山から、手前に太郎平小屋、その奥に薬師岳。「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」でも、広大な景色を切り取ることができます。以前、燕岳から槍ヶ岳までの表銀座ルートをこのレンズ一本で歩いたことがありましたが、もう少し広い画角だと嬉しいな…と思ったのは僅かでした。山をこの一本で楽しむのも手軽で面白いかもしれません。
ちなみに、このような遠景撮影の場合、全体的に解像感を得たいときはF5.6からF8.0くらいまで絞るようにしています。


OM SYSTEM 0M-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO・20mm (35mm判換算40mm相当)で撮影・Aモード(絞りF1.4・1/8000秒)・-0.7EV・ISO64・WB:晴天 +3STEP(R) +1STEP(G)・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid+2 Sh±0・アートフィルター:ポップアートII


そして、このレンズの魅力は「にじむボケ」ではないでしょうか。開放絞り値F1.4で撮影すると、ピントを合わせた朝露はキリッと解像しながらも、奥に進むにしたがって水彩絵具をにじませたような描写に変化していきます。


OM SYSTEM 0M-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO・20mm (35mm判換算40mm相当)で撮影・Aモード(絞りF2.8・1/3200秒)・-0.7EV・ISO200・WB:晴天 +3STEP(R) +1STEP(G)・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid+2 Sh-2・ピクチャーコントロール:Vivid


最短撮影距離は0.25メートルなので、うっかり寄りすぎると背景がぼけすぎてしまうことも。個人的には背景がぼけすぎるより、薄っすらと輪郭が見えているほうが立体感が生まれて好きなので、この作品ではF2.8まで絞っています。このくらい絞ったほうが中央部の解像感が増すので、キリッとした主役とトロっとぼけた背景のコントラストが楽しめる気がしています。


M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」は、今回ご紹介するレンズの中で私の一番のお気に入りです。先ほどご紹介した「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」と似た仕様のレンズではありますが、山の空気感を捉えるならこのレンズが最適です。

その最大の理由は、やはり開放絞り値F1.2という明るさ、そして開放から安定した解像感を得られる描写力です。F1.2とF1.4は数値としてみると差は小さいですが、マイクロフォーサーズにおける0.2の差は大きいです。

マイクロフォーサーズは構造的に被写界深度が深くなります。そのため、ボケを強めるには絞り値を小さくするほかに、被写体に近寄ることが重要になりますが、このレンズは2メートル弱離れても主役と背景を分離してくれるので、山の景色を見せながら主役を浮き上げられるのが何よりの魅力だと感じています。

OM SYSTEM OM-D E-M5 MarkIII・M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO・25mm(35mm判換算50mm相当)で撮影・Aモード(絞りF1.2・1/250秒)・1.0EV・ISO800・WB:5753K・ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0 Mid+5 Sh±0・アートフィルター:ポップアートII


登山道の真ん中で宙に漂う木の葉。その様子を見せたくて、背景に樹林帯と登山道が入るよう、引きで撮影しました。1メートルほど離れていたと思います。このボケ具合は状況を説明するのにも、空気感を伝えるのにも絶妙にちょうど良いのです。絞りを開放していてもしっかりと解像しているおかげで、蜘蛛の糸の繊細なラインが描写できています。


OM SYSTEM OM-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO・25mm (35mm判換算50mm相当)で撮影・Aモード(絞りF1.2・1/80秒)・-0.3EV・ISO200・WB:5500K・-2STEP・ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0 Mid+1 Sh-3・ピクチャーコントロール:Vivid


山小屋で過ごすひとときや、友人と山を登る様子など、スナップ風の撮影を楽しみたいなら間違いなくオススメしたいレンズ。重さは410g、大きさは全長87mm、最大径70mmほどで少し重いですが、この美しいにじむボケを楽しみたくて持っていきます。実際、取材現場では「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」ではなく「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」を選ぶことが多いです。

ちなみに、最短撮影距離0.3メートル、最大撮影倍率0.22倍相当(35mm判換算)の近接撮影能力のおかげで、小さな高山植物にも近寄って撮影できます。この作品のように座ったままテーブル上の被写体を撮影できるので、カフェ好きな方にもおすすめしたい一本です。


OM SYSTEM OM-D E-M5 MarkIII・M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO・25mm (35mm判換算50mm相当)で撮影・Aモード(絞りF1.2・1/1250秒)・ -0.7EV・ISO200・WB:晴天・-1STEP(G)・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid-3 Sh±0・ピクチャーコントロール:Vivid


被写体に近づけば大きくぼけますし、少し離れていてもこの作品のように程よくぼけてくれるので、山で撮影していて本当に楽しいレンズです。ボケを強くするときに気をつけたいのはピントのずれですが、フォーカスリングを前後することでAFとMFを切り替えられる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」が搭載されているので、正確なピント合わせを行いたいときに即時に切り替えられるのも気に入っています。


M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

OM SYSTEM とはいえ、望遠ズームレンズになるとそれなりの大きさになることがあります。なので、山に登り始めた当初は望遠ズームレンズを避けていましたが、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」が登場して驚きました。焦点距離は35mm判換算で80mmから300mm相当。重さは382gで、全長99.4mm、最大径68.9mmと、350ml缶程度のコンパクトなサイズだったからです。もちろん、ドリンクホルダーに収納できます。それでいてPROレンズならではの高解像力を楽しめますし、ズーム全域で開放絞り値F4.0なら、手を出さないわけがありません。

OM SYSTEM OM-5 にM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO を装着。


この携帯性を実現しているのは沈胴機構です。撮影時は全長124mmになります。全焦点距離で長さが変わらないため、重心変化が少ないのも使いやすくて気に入っています。


OM SYSTEM OM-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・40mm (35mm判換算80mm相当)で撮影・Aモード(絞りF8.0・1/250秒)・-0.7EV・ISO200・WB:曇天・-1STEP・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid+6 Sh-3・カラークリエーター:COLOR±0 VIVID+2


こちらは尾瀬ヶ原で撮影した作品です。望遠の効果として、被写体を引き寄せるほかに、圧縮、切り取りなどが挙げられますが、この作品では圧縮効果を利用しています。この景色を広角で撮影すると遠近効果により燧ヶ岳は小さく写りますが、望遠だと燧ヶ岳が手前に圧縮され、存在感のある作品に仕上がります。


OM SYSTEM OM-5・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・150mm相当(35mm判換算300mm)で撮影・Aモード(絞りF4.0・1/640秒)・-0.3EV・ISO200・WB:5800K・+1STEP・ハイライト&シャドウコントロール:Hi+2 Mid+2 Sh-2・アートフィルター:ポップアートII+ピンホール効果


尾瀬は木道が多く、撮りたい被写体に近寄れないことが多々あります。このように、山中では登山道や遊歩道から外れられない状況が多いため、望遠ズームレンズが役立ちます。また、数メートルほど離れていても背景がぼけるのも、望遠レンズの魅力です。被写体に近寄ることがボケの近道ではありますが、近寄れないけれど背景をぼかしたいときは望遠レンズを利用します。

ちなみに、このレンズはズーム全域で最短撮影距離が0.7メートルまで寄れるため、望遠側なら最大撮影倍率0.41倍相当のクローズアップ撮影が可能なのも嬉しいポイントです。最短まで近寄ったときの背景のボケ具合を楽しんでいただきたいです。


OM SYSTEM OM-D E-M5 MarkIII・M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F4.0 PRO・135mm (35mm判換算270mm相当)で撮影・Aモード(絞りF7.1・1/400秒)・-0.3EV・ISO200・WB:4800K・ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0 Mid+5 Sh-3・カラークリエーター:COLOR±0 VIVID+3


景色の中の美しい箇所だけを切り抜きできるのも望遠レンズらしい使い方ですよね。このレンズも解像力が素晴らしいのですが、木々の枝一本一本が繊細に描かれているのが分かります。むしろ、少しシャープ過ぎるかな…と思うくらいですが、草花や岩を入れ込んだ山肌の質感を繊細に残すには良いのかもしれません。


M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8

焦点距離が35mm判換算150mm相当で、開放絞り値がF1.8という個性的なスペックがとても気に入っています。ポートレート撮影に適したレンズですが、草花などをより大きくぼかして撮影したいときにはこのレンズを選択することが多いです。

発売されてから10年以上経つレンズですが、開放からしっかりと解像してくれることや、中央から四隅まで安定した画質を得られるなど、素晴らしいレンズであることは間違いありません。重さは305g、大きさは全長69mm、最大径64mmになります。

OLYMPUS PEN-F・M.ZUIKO DIGITAL 75mm F1.8・75mm (35mm判換算150mm相当)で撮影・Aモード(絞りF1.8・1/800秒)・+0.7EV・ISO200・WB:晴天・ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0 Mid-3 Sh±0・カラークリエーター:COLOR±0 VIVID+1


針葉樹の葉のキリッとした解像感にドキッとさせられた作品です。このようなラインが目立つ被写体は二線ボケが気になるところですが、ガサつきは感じられず、玉ボケの輪郭も柔らかくて、美しいボケを描いています。樹上の遠くはなれた被写体でもしっかりぼかしてくれるのが嬉しいレンズです。


OLYMPUS PEN-F・M.ZUIKO DIGITAL 75mm F1.8・75mm (35mm判換算150mm相当)で撮影・Aモード(絞りF1.8・1/320秒)・+1.3EV・ISO200・WB:5500K・ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2 Mid-1 Sh±0・カラークリエーター:COLOR±0 VIVID+2


前ボケで画面全体を覆うことで、とろけるボケの世界を演出した作品です。最近、被写体が山ばかりなのですが、このボケ具合が大好きで、花を撮るときには欠かさず持ち歩いています。

防塵・防滴ではないのが気になるところですが、なぜこの記事で「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」を紹介したのかというと、望遠で強いボケを活かした作品を山の中で撮影してみたい、という新たな挑戦の意味も込めています。完全に個人的な事情ですが…。


まとめ

とにかく軽く小さくしたい。だけど、描写性能は妥協したくない。山の空気感を表現したい。

これまでOM SYSTEMのレンズは色々と試してきましたが、その結果、川野の思いに応えてくれるレンズはご紹介した5本のレンズに落ち着きました。私のようなスタイルで山を歩き、撮影したい人には強くおすすめできます。

もちろん、山だけでなく旅や日常でもおすすめできるレンズですので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

今回使用したカメラ、フィルム

OM SYSTEM OM-5
◉発売=2022年11月18日
◉希望小売価格=オープンプライス
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
◉発売=2020年3月27日
◉希望小売価格=85,000円(税込93,500円)
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M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO
◉発売=2021年12月10日
◉希望小売価格=95,000円(税込104,500円)
詳しくはこちら


M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
◉発売=2016年11月18日
◉希望小売価格=200,000円(税込220,000円)
詳しくはこちら


M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO
◉発売=2022年3月25日
◉希望小売価格=145,000円 (税込159,500円)
詳しくはこちら


M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
◉発売=2013年6月14日(ブラック)/2012年7月6日(シルバー)
◉希望小売価格=119,000円(税込130,900円)詳しくはこちら(ブラック)詳しくはこちら(シルバー)