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カメラの大林オンラインマガジン プロ写真家レビュー! 写真家 菅原貴徳 × 野鳥写真の撮り方「野鳥のことを深く知ればこそ、最高のシーンに出会える!」

写真・文:菅原貴徳/編集:合同会社PCT

今回は野鳥写真で広く活躍する写真家 菅原貴徳さんに、野鳥の観察とマナーや機材の選び方といった基礎から、被写体認識AFの活用術、鳥に上手く近づくコツまで解説いただきました。野鳥が好きな方、これから野鳥写真をはじめようと思っている方、また満足いく一枚にお悩みの方にお役立ちのテクニックをご紹介します。

菅原貴徳(すがわら・たかのり)
1990年、東京都生まれ。幼い頃から生き物に興味を持ち、11歳で野鳥観察をはじめる。東京海洋大学、ノルウェー留学で海洋学を、名古屋大学大学院で海鳥の生態を学んだ後、写真家に。鳥たちの暮らしを追って、旅することをライフワークとする。野鳥観察・撮影に関するセミナーも多数開催。著書に写真集『木々と見る夢』(青菁社)、『図解 でわかる野鳥撮影入門』(玄光社)などがある。日本自然科学写真協会(SSP)会員。
http://tsugawarakaiyo.wixsite.com/pechi-fieldphoto

はじめに

野鳥撮影を楽しまれる方が増えています。最新のミラーレスカメラには、鳥を認識してくれるAF機構が搭載されたものも増えていますし、各社超望遠レンズのラインナップを充実させていることもその理由として挙げられるでしょう。
それに伴い、野鳥たちとの距離感や接し方を知らないまま、野鳥たちに過度な負担をかけてしまっている現場を目にすることも増えています。
私自身、野鳥との付き合いは22年をこえるものとなっています。それだけ野鳥たちが魅力的である、ということなのですが、これからも野鳥撮影を楽しんでいくためには、野鳥たちの生活を脅かさない撮影態度をひとりひとりが意識することが求められると思います。

本稿では、撮影のテクニックと同時に、野鳥撮影をはじめたいと考えている方にこそ、知っておいて欲しい知識やマナーについてご紹介していきます。

ルリビタキ
夏は高山、冬は平地で見られる小鳥で、都心部でも見られる身近な鳥。関心を持ち、見つけることができれば、日々の生活の傍らにも多くの鳥たちが暮らしていることがわかってくる。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・絞り優先(絞りF5.6・1/80秒)・+1.0EV補正・ISO200・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥


野鳥撮影と観察

野鳥撮影をするためには、まずは野鳥たちを見つけなくてはなりません。湖畔に佇むアオサギのような大きな水鳥ならまだしも、その傍らにある葦原に暮らす小鳥や、群れに混じる他種を探すには、肉眼だけでは難しいものです。また、姿を見つけることはできても、識別や、後述する「鳥が何をしているのか」までは見えません。 そこで活躍するのが双眼鏡。8~10倍程度、口径25~32mm程度のものが使いやすいでしょう。防水性があるとなお良いです。筆者は野鳥撮影の講座も多数開いていますが、双眼鏡で鳥の動きを追うことに慣れている方ほど、カメラを通して鳥を捉える動作も習熟が早い傾向があるように感じています。鳥たちの飛ぶ速さやリズムを体に染み込ませれば、レンズを振る際に役に立つはずです。 また、少しでもたくさんの鳥たちを見つけることで、撮影のチャンスも増やすことができます。それが心の余裕にもつながることでしょう。そのために、鳥の知識を付けていくことも大切。どんな環境に、どのような鳥が生活しているのかを知るためには、図鑑も欠かせません。わからない鳥は図鑑で調べ、その日の観察や気づきをノートに記録して、知識を積み上げていきましょう。

アオサギ
水辺がある公園は野鳥観察の入門に最適。アオサギのように、姿が大きい鳥も多く発見も容易で、警戒心の弱い個体に会える。写真のような餌取りシーンも間近に見られる。

OM SYSTEM OM-1 MarkⅡ・ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算800mmで撮影)・絞り優先(絞りF4.5・1/5000秒)・-1.3EV補正・ISO320・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

オオジュリン
水辺の芦原には、多くの鳥たちが隠れて暮らしている。この時は、「チュイーン」という特徴的な声で存在に気づき、芦原を透かすように双眼鏡で見渡して発見した。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + 1.4x Teleconverter MC-14(35mm判換算840mmで撮影)・マニュアル(絞りF5.6・1/400秒)・ISO800・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

カメラの他に持っていく装備の例。双眼鏡は、鳥の発見、識別、行動観察など、全てにおける必須の機材。わからない鳥は図鑑で調べ、その日の観察をノートに記録して知識を積み上げていく。

レンズの選び方

望遠端が800mmから1000mm相当程度になる組み合わせをメインに構築するとよいでしょう。一般的な「望遠」は300mm相当以上を指すことが多いのですが、野鳥撮影にはより長いレンズが必要です。レンズが明るいに越したことはないのですが、最初は手持ち撮影が可能なサイズ感の機材を持ち、鳥を探す訓練と並行して撮影するのが良いかと思います。APS-Cや、マイクロフォーサーズ規格のカメラと組み合わせると、構築が容易になります。


上から、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO 、M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS。携行性、明るさ、画質、価格に応じて選択することになる。同じ焦点距離でも、口径が大きいものは明るく、シャッタースピードを稼ぎやすいが、重く、そして高価になる。また、AFの速度も異なるので、想定されるシーンをよく考えて選びたい。

都市公園の人慣れしたカルガモやアオサギなどを除けば、鳥たちは一般に警戒心が強く、不用意に近づけばすぐ逃げてしまいます。また、カワセミやメジロのように、小さな鳥たちも多いので、それらを撮影対象に含めるのであれば、上述のような超望遠レンズは必須になります。

初心者の方には、800mmや1000mm相当といった超望遠レンズの視野は狭く感じられるかもしれませんが、最近は性能の良いズームレンズも多いので、ズームを引いた視野で鳥を捉え、ズームアップするという選択も可能です。また、テレコンバーターも活用すると良いでしょう。もちろん練習も大切です。

エナガ
身近に暮らす小鳥の代表格。同時に、動きが早く撮影が難しい鳥の一つでもある。写真のように、移動の途中に抜けた枝に止まる瞬間が撮影のチャンス。小鳥の撮影では、最低でも800mm相当は欲しいところ。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・マニュアル(絞りF5.6・1/400秒)・ISO400・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

それぞれ2倍、1.4倍のテレコンバーター。


レンズとカメラの合間に挟むことで、焦点距離を伸ばすことができる。


超望遠レンズを使うのは、私たちが鳥たちを「大きく写したい」と望むためでもありますが、鳥の立場に立って、「鳥からの距離を十分に取って欲しい」という理由もあります。驚かす意図がなくても、鳥を飛ばせてしまうことは、撮影におけるNGマナー。逃げてしまえばそれまでですが、鳥たちが逃げなければ、そのあとも観察や撮影を続けることができるという意味でも、無理な接近は避けたいものです。レンズの長さは距離を測る上での一つの物差しになります。野鳥観察初心者の方ほど、長いレンズを持ち、余裕を持った撮影をされることをおすすめします。

そのほかの基準としては、防塵防滴性があると、探索中に雨や雪が降っても安心です。雨の日は、晴れの日には賑やかな公園やグラウンドに人がいない分、鳥たちが安心している様子を見られることも。雨粒が写れば画面に情感を加えることもできます。

タシギ
ムクドリほどの大きさのシギの仲間。少しでも驚くと藪に隠れてしまうので、800mm相当のレンズで距離を取りながら静かに撮影した。

OLYMPUS OM-D E-M1X・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算800mmで撮影)・絞り優先(絞りF4.5・1/800秒)・-0.7EV補正・ISO400・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF

ツグミ
春の雨の日、グラウンドに降りていた様子を撮影した。このような開けた環境では、鳥に気づかれずに近づくのは難しい。そこで、テレコンバーターで焦点距離を稼ぎ撮影。防塵防滴のシステムを使用すれば雨も気にする必要がなくなる。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + 1.4x Teleconverter MC-14(35mm判換算840mmで撮影)・マニュアル(絞り5.6・1/1000秒)・ISO800・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥


被写体認識AFの活用

従来、静止した鳥はS-AF、動きのある場合はC-AFと使い分けていましたが、最近は「被写体認識AF」の進歩とC-AFの精度向上で、そのような使い分けはしなくなってきました。基本的にC-AFを使い、親指AFを併用することで、擬似的にS-AFと同様の使用感を得ています。いずれにせよ、以前に比べAFの設定をいじることは格段に減りました。
唯一よく変えるのがAFターゲット枠のサイズ。基本的には画面の5~7割のエリアをカバーする設定を使用しますが、枝葉の中にいる鳥を撮影する際には、点のような、最小の枠もよく使用します。それでも迷うようなら、事前に割り振ったボタンを押すことで被写体認識AFをOFFにすることもあります。とはいえ、被写体認識AFのクセがわかってくるに伴い、その頻度も下がってきています。
被写体認識AFに限らず、AF使いこなしのコツとしては、カメラに「何にピントを合わせたいのか」をうまく伝えてやる意識を持つことかと思います。鳥の動きの中で、極端に同系色の背景や、ごちゃごちゃの枝葉の中でAFを開始するのではなく、ある程度鳥の姿を視認しやすい瞬間や、適宜MFで介入して、ぼんやりとでも鳥の姿を確認できる状態でAFを起動するようにすると、その後の追従がスムーズになるケースがあります。いずれにせよ、目的は「鳥にピントを合わせること」なので、被写体認識AFもひとつの便利な機能として使う意識が必要です。
もっとも、よほどの意図がない限り、画面は整理して、鳥の姿がしっかりと見えるシーンを捉えたいもの。そのようなシーンはAFも迷いにくいので、そのような状況を得られるよう、鳥の動きをよく予測することも大事です。

筆者は被写体認識AFを搭載した機種を使用。発売以来、OM-1が2台の体制だったが、最近1台をOM-1MarkIIに入れ替えた。防塵防滴性も備えている。

ジョウビタキ
超望遠レンズの被写界深度は極めて浅い。一見静止して見えるシーンでも、首を振るごとに微妙に合わせたいピント位置(この場合は目)は変化するので、被写体認識AFとC-AFで追従させるとよい。

OM SYSTEM OM-1 MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS(35mm判換算1200mmで撮影)・マニュアル(絞りF6.3・1/640秒)・ISO640・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

アオジ
ぱっと見て鳥が視認しづらいようなシーンでは、AFターゲット枠のサイズを小さくしてみるとピント合わせが速く済む。MFで大雑把にピントを送り、最後の「目」に合わせる作業をAFに任せるというのも一つの方法だ。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・絞り優先(絞りF5.6・1/640秒)・-1.3EV補正・ISO400・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

オオアカゲラ
キツツキの仲間は、採餌しながら木の幹を登っていく。発見当初は枝の多い高さで木を突いていたが、そこで無理にアングルを探すうちに、逃げられてしまうのは避けたいところ。焦らず待って、登ってきたところで撮影した。おかげで背景もすっきり。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・絞り優先(絞りF5.6・1/200秒)・ISO400・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥


飛翔写真の撮り方

一般に、飛翔撮影は、鳥が小さくなるほど難しくなります。目で動きを追うことが難しいこと、飛翔速度が速いことが主な理由で、例えば人気のあるカワセミは、鳥全体で見ても難しい部類に入ります。また、鳥が小さい故に、画面の中に占める鳥の割合が小さくなりがちな点も、AFの挙動を迷わせる要因になり得ます。まずは大きな鳥でAF設定ごとの挙動の違いや、ファインダーで飛翔を追いかける動作の感覚を覚えることが大切です。
鳥ごとの飛翔の違いにも目に向けましょう。身近なところで言えば、駅前でよく見かけるドバトは直線的に早く飛び、海辺で旋回しているトビは、くるりと輪を描きながらゆったりと風に乗ります。観察する際に、飛び方の違いをしっかり見ると、どのタイミングでシャッターを切れば良いのかを決める上で良い情報になります。
鳥の飛び方は、風によっても変わります。そして、いくつかのパターンに分けることができます。例えば、トビの飛び方が、風向きや風の強さでどの位程度変わるのか習熟しておけば、北海道でオジロワシやオオワシを撮影するときにも応用が効きます。

アオバト
直線的で素早い飛翔を見せるアオバト。基本的にはパン方向(横方向)への単純な動きになるが、かなりの速さでレンズを振る必要がある。

OM SYSTEM OM-1MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・マニュアル(絞りF5.6・1/1600秒)・ISO800・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

オジロワシ
北海道で朝から探鳥中、オジロワシが川に沿って飛翔してきた。旋回したタイミングでシャッターを切り、全身に太陽があたる位置で撮影した。レンズの動きは、飛翔の軌跡に沿って、ゆっくりと円を描くような形になる。

OM SYSTEM OM-1MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算800mmで撮影)・マニュアル(絞りF4.5・1/4000秒)・ISO400・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

では、小鳥の飛翔を撮影するにはどうしたらよいのでしょうか。
上述のアオバト、オジロワシの作例は、「飛翔中」の状況を、空中でフレーミングし、レンズを振りながら撮影しています。小鳥は動きが早いので、違うアプローチが有効です。それは、「飛び立ち」を狙うこと。「飛翔中」と異なって、レンズを振るのではなく、画角を固定し、静止した状況から羽を開く一瞬を写し止める技法です。写し止めることがメインなので、高速シャッターの確保が必須。1/4000程度を基準にして撮影してみて、ブレるようならさらに高速側へと調整します。「写し止める」が目的なので、ISO感度をしっかり上げることが大切です。プリ連写機能を使うことと、高速シャッターを使う以外は止まっている鳥を撮影するのに近い撮影法です。

ノビタキ
小鳥の「飛び立ち」は、プリ連写機能を使うと撮影が可能に。1/4000程度のシャッタースピードを確保できるように露出を設定するのがコツ。

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・マニュアル(絞りF5.6・1/4000秒)・ISO1250・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥


鳥に上手く近づくコツ

鳥を発見したら、まずは観察。その鳥が「何をしているのか」をよく見ましょう。もし移動しながら採餌しているのであれば、進行方向に大回りし、待ち伏せるようにします。その際、鳥に近づくのではなく、鳥が近づいてくるのを邪魔しないという意識を持つことが重要です。そのためには、姿勢を低くする、体を物陰に隠す、といった工夫をし、鳥から見る自分がなるべく小さくなるように工夫します。もちろん、大きな動きは厳禁で、特に鳥が近い時ほど配慮が必要です。
もし見つけた鳥が静止して休息しているのであれば、歩いて距離を縮めることになるかと思います。鳥は安心していると、羽毛に空気を含み丸々として見えます。反対に、警戒していると羽がすぼみ全体に細身に見えます。首を上げ、周囲を見渡すのも警戒時に見せる行動です。この状況でさらに近づいたり、レンズを構える動作をすると逃げ出してしまいますので、警戒を解く距離までそっと離れましょう。
なお、現在の知見の元では、撮影のための餌付けはご法度。鳥の生態や、環境への負荷が生じることがわかっています。自然な行動を見る中で、写真を通して人に見せたくなるような魅力的なシーンを見つけていただきたいと思います。

地面にいる鳥を撮影する際には、姿勢を低くすると鳥が落ち着いてくれやすくなります。このシーンでは、木に半身を隠すようにして、鳥が近づいてくるのを待ち伏せています。


カシラダカ
地面で餌を探していたカシラダカを進行方向に回り込んで待ち伏せていると、やがて撮影可能な距離にまでやってきた。待ち伏せている時間で、露出やAF設定を確認しておくと撮影がスムーズになる。

OM SYSTEM OM-1MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算1000mmで撮影)・マニュアル(絞りF5.6・1/2500秒)・ISO320・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥

ツグミ
地面で休息していたツグミ。安心しているので、羽が空気を含み、丸く見える。低い姿勢でそっと近づき、この表情が変わらない距離で撮影した後、邪魔しないようにそっと離れた。

OM SYSTEM OM-1MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(35mm判換算800mmで撮影)・マニュアル(絞りF4.5・1/1600秒)・ISO250・WB晴天・フォーカスモード:コンティニュアスAF+MF・被写体検出:鳥


おわりに

いかがだったでしょうか。よいシーンに出会えれば、最後の仕上げは最新のカメラが手伝ってくれる時代になりました。だからこそいま、鳥たちへの知識や配慮を積み重ねることで、思いのこもった作品を撮ることができるようになるかと思います。野鳥撮影の基礎知識として、本稿が役に立つことを祈っています。

菅原貴徳さんの主な使用機材

OM SYSTEM OM-1 MarkⅡ
◉発売=2024年2月23日 ◉価格=オープンプライス(実売275,220円・税込)
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OM SYSTEM OM-1
◉発売= 2022年3月18日 ◉価格=オープンプライス(実売162,800円・税込)
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OLYMPUS OM-D E-M1X
◉発売=2019年2月22日 ◉価格=オープンプライス


M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
◉発売= 2021年1月22日 ◉メーカー希望小売価格=1,100,000円


M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS
◉発売=2024年3月15日 ◉メーカー希望小売価格=550,000円(実売396,000円・税込)
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M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
◉発売=2016年2月26日 ◉メーカー希望小売価格 : 462,000円(実売374,850円・税込)
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M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
◉発売=2020年9月11日 ◉メーカー希望小売価格 : 198,000円(実売153,010円・税込)
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