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カメラの大林オンラインマガジン プロ写真家レビュー! 写真家 阿部秀之×タムロン 12-20mm F2.8 (Model A084)

写真・文:阿部秀之/編集:合同会社PCT

タムロンから小型軽量超広角ズームレンズが登場!

タムロンから、超広角ズームレンズ「12-20mm F2.8 (Model A084)」が登場しました。小型軽量でありながら高精細な解像力を兼ね揃え、超広角ならではのダイナミックな表現を可能とするこのレンズの性能を、写真家 阿部秀之さんにたくさんの作例とともに解説いただきました。

阿部秀之(あべ・ひでゆき)
東京都出身。1986年よりフリー。ヨーロッパとアジアの風景、コマーシャルなど、幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌に執筆をはじめる。1987年より、カメラグランプリ選考委員。2020年からニコンイメージングジャパン公式チャンネル「Zの世界」を担当。
ニコンイメージングジャパン公式チャンネル

はじめに

タムロンからガチ本気な超広角ズームが発売された。12-20mm F2.8 (Model A084)」だ。

ソニーE マウント用、ニコンZ マウント用がある。ガチ本気という日本語を初めて使った。品がないようにも思うが、そのくらい強い言葉で表現したいほどタムロンは本気だと思えた。なにしろワイド端12mmからのズームだ。

「12-20mm F2.8 (Model A084)」はソニーEマウント用(左)、ニコンZマウント用(右)の2種類が用意された。ソニーEマウント用はソニー製レンズ同様に絞りリングがある。ニコンZマウント用は、コントロールリングを絞りリングとして使用することもできる。

そしてもうひとつ。これもタムロンの決意の表れなのかもしれないが、レンズの名称が短くすっきりした。これまで焦点距離とF値の後ろに Di III VXD G2などといった表記があったが、12ー20mmにはそれがない。(Model A084)」といったコードは残されている。

タムロンの超広角ズームといえば、もっとも愛用したのが一眼レフ用のSP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A041)だった。このレンズは描写も素晴らしかったが、手ブレ補正が1秒はいけた。ミラーレスが登場するまで使いまくった相棒レンズだった。

ミラーレスになって17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)が誕生。その進化版として16-30mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A064)が登場した。ズーム倍率を拡大しながらも、軽量・コンパクトな設計を実現して人気を得ている。

だが、今回の進化はさらに大きい。ワイド端は16mmから12mmに広がった。焦点距離が短くなるほど1mmの画角の違いは大きくなる。16mmの画角は107°だが、12mmの画角は122°だ。その差は15°もある。ズームのテレ端の20mmは94°、12mmとの差は28°もある。12mmはまるで異なる描写をする。画角が広いだけでなく遠近感が強調され、迫るようなダイナミックさが味わえる。12mmの122°がいかに広いかは、写真を見てわかってもらいたい。

焦点距離12mm

焦点距離20mm
Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF5.6・1/800秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG
北海道をドライブしていると特長的な赤いトタン屋根の建物を見かけることがある。使われなくなった木造の校舎だそうだ。かなり大きいので超広角12mmレンズでないと画面に収まりきれない。12mmと20mmの写真を見比べると20mmは普通に思えてしまうが、実は20mmでも十分に広い。

しかも大きさ/重さは、ものすごく抑えられている。

最大径:φ90mm
長さ:119.3mm (ソニーE マウント用)、121.3mm (ニコンZ マウント用)
質量:570g (ソニーE マウント用)、585g (ニコンZ マウント用)

これはミラーレスのショートフランジバッグの恩恵といえるが、SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A041)と比較すると、小ささ軽さが明確になる。

最大径:Φ98.4mm
長さ:145mm (キヤノン用)、142.5mm (ニコン用)
質量:1,110g (キヤノン用)、1,100g (ニコン用)

夢のような小型軽量化だ。

ブラッシュアップされた高品位なデザイン

外観は、洗練されていて無駄がない。ニコンZ8との組み合わせも良好だ。ズームリング、ピントリングとも適度なまったり感がある。各スイッチ類の操作性も良く考慮されている。

外観は、タムロンの新コンセプトデザイン「Toned Profile Next」を初めて採用している。従来からの設計思想は維持しつつ、細部に至るまでブラッシュアップした高品位なデザインに仕上げられている。具体的にはフォーカスリングとズームリングのパターンは揃えてあるが、細かさが異なり明確に指で識別できる。スライドスイッチは、形状そのものが美しい。しかも指掛かりの良さと確かさを感じさせるクリック感がある。

このデザインは、takramの手によるものだ。takramはデザインとエンジニアリングの両分野に精通するデザインエンジニアを中核に幅広い分野で活躍しているデザイン集団だ。タムロンは2016年のSP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)から依頼していると記憶している。現在主力の35-150mm F/2-2.8 Di III VXD |(Model A058)、28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 |(Model A063m)のデザインも担当している。

フォーカスリング、ズームリングとも操作性は抜群に良く、適度なまったり感がありスカスカしていない。ズームリングにはロックがあり、12mmまたは20mmで固定できる。ロック解除はズームリングを回すだけで簡単に行えて便利なのだが、もう少ししっかりロックされてもいいように感じる。

ソニーEマウント用には絞りリングがあり、絞り値がF2.8~16まで表示されている。ニコンZマウント用はコントロールリングがあり、絞りリングとしても使用できる。どちらのマウントもクリックのON/OFF切り替えが可能だ。純正のニコンZマウントレンズのコントロールリングでは、クリックは設定できない。絞りリング付きのオールドニッコールを思い出してちょっと嬉しい。

レンズ前側は固定式の花型フードがある。フィルターは装着できない。ズーミングするとレンズが鏡筒の内側で繰り出したり戻ったりするのが見える。レンズの全長は変わらないインナーズームだ。前玉は防汚コート。レンズは簡易防滴構造になっている。フロントキャップは花型のフードごと被せるように装着する。適度なクリックがありロックされる。

被せ式のレンズキャップもデザインは、洗練されている。着脱しやすく実用性に優れている。

レンズマウント側はシートフィルターを装着できるホルダーがある。NDフィルターやソフトフィルターなど、撮影に応じて市販のものを使用する。フィルターのカットは使用説明書にソニーEマウント、ニコンZマウントそれぞれのフィルター寸法が示されているので便利だ。

絞り開放から素晴らしい解像力と周辺部の再現力

レンズ1枚目は、XGM (大口径ガラスモールド両面非球面)レンズ。ガラスモールドとは、加熱して軟化させたガラス素材に精密金型を押し付けて金型の形状を転写する製造法。これだけの大きさのレンズをガラスモールドで製造できるのはタムロンならではの技術だ。

さて、描写に写ろう。これから表示する写真は、一部をのぞいてすべてJPG撮って出し。加工したもの2点についてはキャプションに明記しておく。

画面中心部の解像は絞り開放から素晴らしい。解像力だけでなくコントラストも高い。12mmという超広角なので気になるのは周辺部の再現だ。これが予想以上に素晴らしい。絞り開放からパキッとキレがある。流れるような感じはまったくない。

周辺減光は絞り開放ではわずかに見られるが、1段絞るとほぼ解消される。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm(Model A084)・絞りF2.8・1/3200秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG

周辺減光については、超広角に限ってはやや落ち気味の方が画面が引き締まっていい。特にモノクロではそうだ。下の写真は、上の写真をニコンのNX Studioのディープトーンモノクロームによってモノクロ化したものだが、周辺光量は意図的に落としている。

総合的にズームの12mmの描写とは思えないほど素晴らしい。タムロンの資料によると、レンズ構成は12 群17枚。光学設計には、XGM (大口径ガラスモールド両面非球面)レンズ1枚およびGM (ガラスモールド非球面)レンズ3枚に加え、XLD (eXtra Low Dispersion)レンズ1枚とLD (Low Dispersion: 異常低分散)レンズ3枚を最適に配置し、各種収差の発生を抑制。画面周辺部の流れや色にじみを抑えている。

特に夜景や星景撮影時に点光源の周辺に発生しやすいサジタルコマフレアを補正。中心から周辺に至るまで、高いシャープネスを実現し、光の粒一つ一つをクリアに描き出します、としている。大口径モールド非球面はタムロンの十八番ともいえる技術で屋台骨となっている。描写の良さは大いに納得できるものだ。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm(Model A084)・絞りF8・1/500秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG
レンズの試写を依頼されたとき、ちょうど札幌から函館へドライブする予定があった。超広角で風景を撮るときは、遠景だけでなく近景もほしい。2つの対比を見せることでダイナミックな感じが表現できる。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm(Model A084)・絞りF7.1・1/400秒・-0.3EV補正・ISO100・WB自然光オート・JPEG
函館に入ったら真っ先に向かうのは、大森稲荷神社隣にあるヘアサロン ルルーデイ。ギリシャ風の外観が超カッコイイ。もう何度も撮らせてもらっているのだけれど、今回は「2階に上がれますからどうぞ」と声を掛けていただいた。有難い。

絞り羽根は12枚の円形絞りで最小絞りは F16。太陽を写し込んだ撮影では、絞り込むと綺麗な光芒が出る。太陽の位置などの条件によっては、ゴーストが発生することもあるが、レンズそのものの要因か、ボディと組み合わせでの要因かは一概には判断できない。F16までなのでF22があればさらに好ましいといえる。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF16・1/80秒・-0.3EV補正・ISO100・WB自然光オート・JPEG
絞り羽根が12枚なので絞り込んだときの光芒も12本発生する。画面中央下のゴーズとはレンズの影響。光芒の周辺に点在する反射はセンサー由来のものの可能性が高い。

AFには高速・高精度なリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive)を搭載。広角端12mmでの最短撮影距離は0.18m、20mmでは0.28mと、近接撮影性能も優れている。ニコンZ8との組み合わせは良好で、ストレスなく使用することができた。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF2.8・1/800秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG
北海道の海岸ではどこででも見られるハマナスの実。12mmの最短撮影距離0.18mで撮影している。絞り開放なので深度が浅く背景はボケている。自然なボケ方で好ましい。

Nikon Z 8・12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF2.8・1/30秒・ISO200・WB自然光オート・JPEG 20mmで料理の写真を撮ることはほとんどないと思うが、試しに好物のビリヤニ撮ってみた。最短撮影距離0.28mで撮影。長粒米のひとつひとつがよく再現されている。レンズの影が下部に出ているが逃げられなかった。

超広角ズームレンズの魅力

12ー20mmと聞いて、それはスゴイ。のぞいて見たい! と思う人と、12ー20mmなんてなにを撮るんだ? 超広角なんてまったく興味なしというふたつにハッキリわかれる。

望遠やマクロは多くの人が興味を示す。これは人が持って生まれた願望の違いといっていい。遠くを見たいという欲求、小さなものを拡大して見たいという欲求。これは太古の昔から持って生まれたものだ。遠くが鮮明に見られたら、食べるものが見つかる。逆に自分が食べられそうになっているのに気が付く。手にトゲを刺した。小さなものが大きく見えたら便利だ。だから望遠やマクロは望まれる。

ところが、広く見たいという欲求はレンズを使わなくても解決できる。

一般に人の目は50~40mmぐらいの画角があると言われるが、あえて横を見ようとすると左右はほぼ180°見える。人の目はとんでもない超広角なのだ。しかも見渡すという行為で首を振れば、どんなに広い景色も頭の中で再構成できる。なのであえてレンズを使ってみようとは思わないのだ。

だが、超広角特有の遠近感が強調されたダイナミックな描写を知ってしまうと超広角の虜になってしまう。それほど超広角は魅力的な表現力を持つ。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF8・1/125秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG
函館の教会の真っ赤に塗られた門。インパクト大で撮りたくなった。12mmで撮影しているがさほど超広角のクセを感じないのは、水平垂直レベルを出して歪みを抑えているからだ。だが、近景から遠景までのパンフォーカスな描写は超広角ならではのものだ。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF8・1/200秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG
下からあおって撮影したくないのだが、離れると電線が写ってしまうので、前へ出た位置からしか撮れなかった。レンズの焦点距離は先すぼまりの効果が目立たちにくいよう17mm。なるべく高い位置から撮りたかったので手を上に伸ばして撮影。なんとかカタチになった。

超広角レンズを使いこなすための「遠近感」とは

超広角レンズを初めて使った人は、必ずと言っていいほど、レンズを上に振り上げたり下に振りおろしたりして、被写体の形が先すぼまりになったり、被写体の形が歪むのを超広角ならではの描写だと思ってしまう。そしてこれが楽しいので超広角を使いこなした気になる。確かに面白いのだが、これは子供っぽい使い方だ。これでは遠近感が天地に付いたことになる。遠近感は奥に向かって付けなければダメだ。それにはレンズは地面に対して水平に構えなければならない。真っ直ぐなものは、真っ直ぐでなければならない。これが大前提だ。

たとえば、高さのある建物を撮る場合、レンズを振り上げなければ全体を収めることはできない。だが、これだと先すぼまりになってしまう。PCレンズならアオリで回避できるが、そうでなければ高いところに昇るのがもっとも効果的だ。高いところがなければ手を伸ばしてカメラを高い位置にするだけでもしないよりはいい。撮影後に画像編集でも先すぼまりを補正できるが、これは乱用せずに最終手段にとっておきたい。

超広角レンズを初めて手にすると、被写体の形が歪むのを超広角らしい描写だと思い込み楽しんでしまう。ここから脱出するのが本当の初めの一歩だ。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF8・1/250秒・ISO100・WB自然光オート・JPEG
建物の形が崩れないよう、また遠近感が天地ではなく奥に向かってつくようにカメラを構えて撮影。完全には垂直は出せていないが許容範囲といえる。

函館で電停に入って来た路面電車を撮影。とっさに写したのでシャッター速度が遅く写し止められていない。だが、ブレは動いている様を表現しているので、これはこれでいいと思える。気になるのは路面電車の歪み。もう少しカタチを整えたかった。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF2.8・1/40秒・ISO200・WBオート・JPEG
ニコンNX Studioを用いて、路面電車の歪みを補正してみた。真っ直ぐにすることも可能だが、やりすぎは居心地が悪くなるので補正量は抑え目にするのがコツだ。

実は本当に広い場所では超広角は使わない

画角が超広いのが超広角だが、本当に広いだけの場所を写すレンズではない。地平線や水平線が見える場所で撮ると、ただ天地を分ける線だけが写る。海なら波や砂に染みる海水の文様があったりして初めて被写体になる。星空は別として、撮ろうとする場所に遠景だけでなく、近景や中景があると立体感が出てくる。

逆に狭い場所の方が非日常的で面白いこともある。2台のクルマの間で撮った写真は超広角レンズのデフォルメ効果が活かされている。はじめに撮ったのは、A。状況の面白さに気付いて後ろに引いとったのがB。モノクロの方がシーンに合っているとニコンNX Studioのディープトーンモノクロームによってモノクロ化したものがCだ。

A

B

C

さらには、遠近感をまったく強調せずに広角感を抑えて撮ると手法もある。広角感はないのだが、絞り開放F2.8であっても被写界深度は深いのでよくよく見たら超広角で撮っているとわかる。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF2.8・1/20秒・ISO200・-0.3EV補正・WBオート・JPEG
水平垂直を完全に出せると超広角で撮っていることを感じさせなくなる。絞り込まないでもピントは奥まで合っていて独自の表現ができる。この撮り方も好きだ。撮影シーンを選ぶのでいつでも出来るというわけではないのだが。

12mm側と20mm側の使い分けは

20mmは超広角といっても24mmの延長線上で使える。ワイド端が24mmや28mmのズームを所有している人なら慣れるうちに使えるようになる。だが、12mmはそうはいかない。レンズの限界に近いほど画角が広く遠近感の強調も圧倒的だ。水平垂直レベルが少しズレても大きく歪んでしまう。頭を切り替えてチャレンジするしかない。

また被写体との距離も考慮したい。12mmで迫って20mmで引くか。はたまた12mmで引いて20mmで寄るか。自分の足で前後に動いて焦点距離と画角、遠近感の効果を確認したい。

函館でよく行くそば屋の駐車場に何年も前から廃車らしきクルマが停まっている。でもなんとも愛嬌がある顔立ちでいつか撮りたいと思っていた。まずは20mmで撮った。ちょこんとして可愛らしさはあるが、さてどうだろう。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF8・1/640秒・ISO200・WB自然光オート・JPEG
12mmにしてグッと寄ってみた。可愛らしさはなくなり、押し出しが強くもの言いたげな雰囲気になった。どちらが良いというわけではない。12mmと20mmではこれほど違う再現ができることを知ってほしい。

写真を上達するひとつのポイントとしてわかりやすく撮ることがある。被写体を小さく捉えるとわかりにくいので、次第に画面いっぱいに大きく撮るようになる。けっこうベテランに多い。だが、わかりやすい写真が良い写真とは限らない。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF5.6・1/800秒・ISO200・WB自然光オート・JPEG
まったく同じ位置から12mmで撮ってみた。建物は小さくなったが、大きな煙突がすべて収まり、周囲の状況もよくわかるようになった。画格変化量が大きいワイドズームならではの恩恵だ。

さいごに

最後に手ブレ補正について触れておこう。このレンズには手ブレ補正機能は搭載されていない。タムロンといえば画面が張り付くような強い効果の手ブレ補正に定評があったので残念ではある。

だが、今回使用したニコンZ8との組み合わせでは、12mmでは1秒はラクラクだった。筆者はバリバリ三脚使用派だが、三脚を使いたくても使えない場所は増えつつある。ボディにしろレンズにしろ、手ブレ補正の強化は有難いことではある。

Nikon Z 8・TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)・絞りF5.6・1秒・ISO32・WBオート・JPEG
タムロン 12-20mm F2.8には、手ブレ補正機能は搭載されていない。そのためボディ側の手ブレ補正にゆだねることになる。ニコンZ8でテストした結果では12mm時で数枚撮れば1秒はブレていない写真が撮れていた。実用上は十分といえるだろう。

さて、発売日は2026年8月27日。
気になる価格は、以下のようになっている。

タムロンの希望小売価格が、
ソニーE マウント用 379,500円(税込)
ニコンZ マウント用 399,960円(税込)

カメラの大林の販売価格は、
ソニーEマウント用 298,980円(税込)
ニコンZマウント用 316,800円(税込)

正直、値引きしてもらってもなかなかいい値段だ。だが、これはタムロンの自信の表れでもある。この価格でも買って損のないレンズだと断言できる。

今回のカメラ・レンズ

TAMRON 12-20mm F2.8 (Model A084)
◉発売日=2026年8月27日 
◉メーカー希望小売価格=ソニーEマウント用 379,500円(税込)

◉メーカー希望小売価格=ニコンZマウント用 399,960円(税込)
◉実売=ソニーEマウント用 298,980円(税込)

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◉実売=ニコンZマウント用316,800円(税込)

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Nikon Z 8
◉発売日=2023年5月26日 ◉メーカー希望小売価格=オープン(実売:517,770税込)

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