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カメラの大林オンラインマガジン プロ写真家レビュー! 写真家 澤村洋兵×スナップ写真の楽しみ方

写真・文:澤村洋兵/編集:合同会社PCT

スナップ写真をはじめよう!

写真撮影でよく耳にする「スナップ写真」。スナップ写真ってなに? どういうふうに楽しむもの? そんな疑問に写真家 澤村洋兵さんがお答えします。澤村さんの解説を読んだら、カメラを持って外に飛び出したくなること間違いなし。自由にスナップを楽しみましょう。

澤村洋兵(さわむら・ようへい)
フォトグラファー 1985年生まれ、京都府出身・在住。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士などさまざまな職業を経験してきた異色の経歴を持つ。企業案件や広告写真、SNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。カメラアクセサリーブランド『THE Buddy』のディレクターも務めている。2026年に自身初となる写真集『10 -TEN-』を発売。同年5月にニコンプラザ東京 THE GALLERY、6月にニコンプラザ大阪 THE GALLERYにて、初の写真展「10 “TEN” - Z Memory -」を開催。
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はじめに

ここでは初めまして、京都を中心に活動しているフォトグラファーの澤村洋兵です。

大先生の方々がたくさん記事を書かれているカメラの大林さんのオンラインマガジンに執筆させていただけるなんてとても光栄です。ありがとうございます。

さて、今回はボクが撮影のジャンルの中で一番好きな「スナップ」についてのお話です。

よく定義される「スナップ」とは何も作り込みはせずに日常の出来事や出会った素敵な瞬間を切り取ることです。スナップとはスナップショットの略語で、元々は獲物を狙いを定めずに素早く撃つ(早撃ち)」という意味の狩猟用語だと言われています。なので日常を瞬間的にさっと切り取るイメージですかね。

とは言いつつ、ボクはそんな定義とか気にせずに好きなように撮ってた方が写真を楽しめるのでそこまで深くは考えていません。いろんなとこに行って、いいなーって思ったら撮る。それがボクのスナップです。

そんなスナップですがよく質問されることがあります。「なんでもいいからこそ何を撮ればいいのかわからないんですけど何を見て撮っていますか?」と。

確かにボクも初めは何を撮っていいかわかんなかったな、難しかったな。ということに気付いたのでこの記事では個人的にスナップの撮り方やオススメの機材選びなんてことを初心者の方向けに書いていきたいと思います。

その1、色を探そう!

ポートレートや風景とかは基本的には被写体を決めてから撮りにいくものです。ただスナップの場合は被写体を現地で探すことから始まります。そこが初めは難しい。

なのでとりあえずここからはじめよう!
ってことでその1は「色」。
街で見る違和感を感じる色や発色のいい色など、なんかここにこの色面白いな、、みたいなとこから撮るものを探すのも良いことです。

NIKON Z5・NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Edition・絞りF3.5・1/500秒・ISO100
「あ、オレンジの靴下にオレンジのバッグかわいい。」 そんなんでいいんです。そんなところから始めましょう。

NIKON Zf・NIKKOR Z 28-75mm f/2.8・49mmで撮影・絞りF2.8・1/200秒・ISO560
コンクリートの無機質な壁に黄色い電線カバーに赤い葉っぱ、いい配色。それにこんな人工物に囲まれてるのに小さな隙間から立派に色づき育ってる植物もおもしろい。生命って力強い。

NIKON Zf・NIKKOR Z 50mm f/1.4・50mmで撮影・絞りF1.6・1/800秒・ISO100
赤い看板に赤いニット帽、緑の軒先テントに緑の自転車、アクセントに水色のガラスドアの枠。なんかこの色たちかわいいなー、って思ったらいい色の何かが加わるのを待ってみたりしても良い。この写真も、この場所いいなーって思ってたら自転車を片付ける人が出てきて赤いニット帽に手袋やん!って感じで撮りました。待っててよかった。

NIKON Zf・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S・70mmで撮影・絞りF3.5・1/500・ISO100
青い壁に青いシャツの人、手前の赤いカゴもワンポイントでいい感じ。 海外スナップの楽しみのひとつとして国内より至る所に色が多いイメージ。もちろん国によりますが、日本とはまた違った色のトーンの組み合わせに出会えることが多いので写真を撮る欲が高まります。

その2、光!いや、影を探そう!

なんといってもやっぱり光。

写真にとって光を見ることは大事でスナップで光遊びするのも楽しいことです。はじめは真っ昼間の真上からの光や曇りの日は被写体を探すのに少し難しさがあるので朝や夕方の斜めの光を使って遊ぶことから始めるのが良いでしょう。楽しみやすい状況で写真を楽しむことから始めるのが一番です。

でもボクはいつも光を目で確認するというよりは影を探して光の入ってる角度や光の届いている長さとかを確認するという意識で見ていることが多いです。そういう目線で探してみると分かりやすかったりするのでぜひ試してみてください。

NIKON Z5・NIKKOR Z 50mm f/1.8 S・50mmで撮影・絞りF3.2・1/8000・ISO220
建物が生み出す影の隙間、そこに何かプラスαないかなーって待ってると、赤く目立つジャケットの方が歩いてきました。いい感じ!とシャッターを押しました。 こういう隙間を狙うのも光遊びのひとつ。

Nikon Zf・new Nikkor 50mm F1.4S(マウントアダプターFTZ)・50mmで撮影・1/500秒・ISO100
今度は影の隙間に影を入れる撮り方で、夕方の日が傾いた時間だと影が長く伸びるのでそれを上手く使ってみましょう。光遊びはモノクロでも楽しいです。

Nikon Zf・NIKKOR Z 40mm f/2 special edition・40mmで撮影・絞りF2・1/800秒・ISO100
植物が生み出す影、木漏れ日はどこか心地よくて被写体にしやすいです。 とあるカフェの一角で、その時はなんか美しくて撮ったぐらいしか考えていません。初めはそんな感じでいいです。そこから構図としてどこに配置したらいいかな、どう見せたいかなってより良い作品にするために何回も撮って少しずつ良くしていくっていうのも良いことです。
この写真の場合は椅子に美しく光が当たっていて植物の影もかわいいっていうところが見せたいところなのでそこだけを切り取るのではなくそこをよく見せるために左側3分の1ぐらいの部分に影の部分、植物が実際そこにあるというのを入れることで見せたい部分が引き立つように構図を選んでいます。

NIKON Zf・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II・33.5mmで撮影・絞りF2.8・1/200秒・ISO3200
光と言っても太陽の光だけが光ではありません。夜の街灯も光で、影が生まれます。街の光や車のライトとかで生まれる影を見て夜のスナップっていうのも楽しいので、ぜひトライしてみて欲しいです。この写真は右から光が強く当たっていて影が伸びているので、歩いてくる人が良いポジションに来るまで待ってシャッターを切りました。ボクの場合大体こういう時は三分割構図の右の縦線くらいに配置することが多いです。

その3、いつでもなんでも撮ってみよう!

色々言ってきたのにいつでもなんでもいいんじゃん。

ってなりますが、ある意味そうなんですがここでお伝えしたいのは少し意味が違いまして。同じ場所でも季節、時間、天気で見え方が変わるからそういう目線で撮ってみようってお話しです。

人生で同じ日は二度と訪れません。
いつも同じとこ撮ってるしなーと、なんとなく地元や住んでいるとこ辺りは楽しくないって思いがちですが、実はあなたの過ごしている場所でいろんな季節、時間、天気に出会えるのはあなたしかいません。そこに素敵な瞬間が転がっていたり、当たり前に感じているだけで素敵な景色がたくさんあったりします。

そういうところをいろんな時に撮ってみましょう。自分の過ごしている場所の美しさを改めて知ることになるかもしれません。そうやって生み出される写真はあなたらしい素敵な写真です。

春の鴨川。夏の鴨川。冬の鴨川。京都に住むボクにとって鴨川は庭みたいなものです。旅から帰ってきて鴨川を見ると帰ってきたなーって思いますし、たまにうちのワンコと散歩したり、どこかいく時の通り道になったり、昔は鴨川飲みみたいなのもしてたり、たくさんのいろんな思い出のある場所です。

春の鴨川
Nikon Z5・NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S・165mmで撮影・絞りF2.8・1/3200秒・ISO100

夏の鴨川
Nikon Z5・NIKKOR Z 50mm f/1.8 S・50mmで撮影・絞りF1.8・1/8000秒・ISO100

冬の鴨川
Nikon Z5・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S・70mmで撮影・絞りF5.6・1/1000秒・ISO100

そんないつもいる場所も季節で見え方が違って、京都に住む人々の文化を感じることができたりなど、スナップするのが楽しい場所です。

オススメの機材とまとめ。

どーでしたか?
スナップ撮ってみようかなー、明日はカメラを持っていくか! とか思ってもらえてたら嬉しいなーと思いながら書いています。

スナップを始めるにあたってオススメの機材は軽いカメラに軽いレンズです。もしくは1番のお気に入りのカメラがすでにある方はそれでいいです。正直スナップはどんなカメラでもどんなレンズでも楽しいです。

でもその楽しさをより高めるためにはたくさん歩いても負担になりにくいカメラ、毎日どこでも持って行きたくなるカメラっていうのが重要です。

なので一番はどんなのでもいいので、これが一番好きと言えるカメラ。それがまだ見つかっていない方は軽いカメラとレンズ、見た目がお気に入り、みたいなところから始めるのがオススメです。

やっぱり重くてデカいカメラは持っていて疲れやすいですし、常に持っていくには億劫になってきたりします。そうなると今日はカメラは持っていかなくてもいっか、、というところからだんだん撮らなくなっていきます。それは勿体無い。今日っていう日は今日しかないのに。

最近のボクのお気に入りは、Nikon ZfにNIKKOR Z 40mm f/2 special editionか、Nikon coolpix Aです。どちらもカッコよくてコンパクトでお気に入り。

海外など旅行の時は大事な瞬間を逃したくないので標準ズーム、最近ではNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
を追加で持っていっています。さすがにコンパクトさは減っちゃいますけどね。でも標準ズームってなんか好きなんですよね。あと安心。

かっこいいから、軽いから、なんか好きだから。
これ使ってたら安心。
ほんと、みなさんそんな選び方でいいんです。

ボクの持論として写真が上手くなるとても大事な方法が一つあります。

それは「写真を楽しむこと」

これに尽きます。

なのでまずは楽しむためのカメラ選びをしましょう。そしてそれを毎日ぶら下げて、いつもの道をスナップしましょう。

それがスナップシューターへの第一歩です。

今回のカメラ・レンズ

NIKON Z5
◉発売日=2020年8月28日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(24-50レンズキット実売:200,970円税込)

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NIKON Zf
◉発売日=2023年10月27日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:269,280円税込)

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NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Edition
◉発売日=2021年11月19日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:36,630円税込)

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NIKKOR Z 40mm f/2 special edition
◉発売日=2023年1月20日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:36,630円税込)

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NIKKOR Z 50mm f/1.4
◉発売日=2024年9月27日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:73,260円税込)

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
◉発売日=2018年12月7日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:82,170円税込)

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NIKKOR Z 28-75mm f/2.8
◉発売日=2022年12月8日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:113,850円税込)

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NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
◉発売日=2020年8月28日 ◉メーカー希望小売価格:オープン(実売:315,810円税込)

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